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 袈裟丸山郡界尾根/シロヤシオ

これほどまでに咲くものかと呆然
 

ヤシオツツジの季節の最後を締めくくるシロヤシオの感動を期待して群界尾根を歩いてきました。
アカヤシオとシャクナゲが人気の群界尾根ですがシロヤシオもすさまじいばかりに咲き誇ります。
とりわけ花付きのよい今年の春、こんな全山シロヤシオの景観は数十年歩いていて初めてのことです。
シロヤシオの白さは他の花と比較して別格です。真っ白さが違います。思うにこの「白」にはわずかに「緑」が含まれているんじゃないかと感じています。それがことさら白く見せているんじゃないかと。さしたる根拠、ないですけどね。

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群界尾根 シロヤシオ群落 .mp4ファイル

【日程】 2023年5月27日 
【山域】 足尾
【アクセス】 国道122号を小中で左折。小中大滝の分岐を左に。後は道なりに走れば登山口へ。
以前よりはマシになったとは言え、悪路には注意。
【駐車地】 登山口路肩に広場(数台)
ここが満車なら手前のカーブ地点まで戻ればここにも数台分
または登山口の先に2カ所、それぞれ数台分
【コース】 登山口 - 八重樺原 - 石神様 - シャクナゲ自生地(往復)
約4時間 一般向き

  シロヤシオ

  樹林帯もシャクナゲでパッと明るく 樹林を透かしてみるとずっとシャクナゲ

    山の神がよい位置指標 十二様の石祠

【メモ】
八重樺原は季節によらず心和む風景です:
緑濃い八重樺原先のシロヤシオ
もう登山口付近はヤマツツジの最盛期でちょっと心が焦ります。シロヤシオはまだ大丈夫だろうか。
取り付き直後の急登はいつもながらうんざりですが八重樺原に登り着けば帳消しです。ミズナラの大木とミヤコザサの林床の取り合わせはいかにも足尾らしい景観で、思わず「ああ、いいなぁ」
早朝一番乗りの登山者となれれば、あるいは夕方に最後の登山者となったときに(鈍足の私はいつもこっち)笹原を蹴ってジャンプしながら走るニホンジカに会えます。
樹林が切れるとこれからたどる前袈裟、後袈裟が一望できる笹原になります。遠く弓の手コースまで袈裟丸南面に落ち込むいくつもの尾根も一望です。うわっ、袈裟丸、でけぇ!

シロヤシオ純林
 
次から次へシロヤシオ:
八重樺原先から始まってあとは行けども行けどもシロヤシオ、全山真っ白です。よくぞこれほど咲くもんだ。
白い花を目の前に見るというより自分が花の群れと一体になっていると感じます。
このあたりは急登もなく下草の疎らで花に包まれながらのんびり歩けます。まさしく夢気分。

石祠がよい目安となってシャクナゲに:
アズマシャクナゲ
 

群界尾根はこれと言った目立った目安となるポイントが少なくナビのない時代には自分の位置を計りかねていました。そんな中で十二様の石祠はほぼ中間点を示してくれるありがたい存在でした。
この石祠を合図にアズマシャクナゲの開花が始まります。後袈裟頂上手前の尾根に出た地点がアズマシャクナゲ大群落なのですがそこはまだ開花期には早すぎるのでこのあたりが今の時期楽しめる群落となっています。
シャクナゲの中で関東ではこのアズマシャクナゲがもっとも艶やかな花色で好みにもよるとは思いますがシャクナゲの代表選手と言えそうです。
シロヤシオを楽しみに来たのにシャクナゲまで出迎えてくれるとは幸運です。
後袈裟から下山してきたハイカーにこの先のシャクナゲの開花状況をお聞きしたところ案の定まだ全く堅いつぼみだとのことで私たちはここでUターンを決め込みました。
【収穫】(^^; 4片 20g

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