2019年9月                

9/15 赤城長七郎山〜小地蔵岳
(登山)

赤城の長七郎山は小沼の東になだらかな高みを連ねる優しい山で頂上に登るだけならたぶん赤城でもっとも容易く登れる山じゃないかと思います。簡単に登れるからと言ってもそこは赤城山の一角、関東平野を見下ろす大展望やレンゲツツジやミツバツツジなどの花がハイカーを迎えてくれます。
登路は2つ、小沼の北と南からそれぞれ頂上に達していますがどちらも30分とかかりません。しかし、この2つの登路は外輪山の稜線ではなく中途半端な近道って感じで、いつかは稜線通しで歩いてみたいと思っていました。

というのは,、赤城外輪山をぐるり足跡を付けたいと思っていて、それには赤城道路が通っているところで外輪山が途切れている部分とこの長七郎山〜小地蔵岳の稜線を残しているというわけです。外輪山が途切れている部分は歩こうにもないものは歩けないので残すはこの2座をつなげる尾根歩きのみ、これはなんとか繋ぎたいね。

外輪山を繋げるには荒山−軽井沢峠−横引き尾根−茶の木畑峠−前山−長七郎山−小地蔵岳−鳥居峠−篭山−駒ヶ岳−黒檜山−小黒檜山−五輪峠−陣笠−薬師岳−出張山−鈴ヶ岳−鍬柄岳−新坂平と歩くことになりますがヘタレなのでこれを限りなく小間切れにしてチビチビと歩いてきました。で、現在小地蔵岳−鳥居峠の小地蔵北尾根、長七郎山−前山鞍部の長七郎南尾根が残っているってわけです。なんで残っているかというと理由があるのさ。両コースともまるっきり藪でネットを巡っても踏破のデータが見当たらない、たぶん困難なんだろな。
これまでも茶の木畑峠−前山のコメツツジの藪とか小黒檜山の笹密生とか、なんで来ちゃったんだろって思うようなところがあったしね。

これまで一人歩きが多かったのですが今回は仲間を騙して連れ出したので未知のルートも安心です。あとはごりごり藪をかき分けるだけ。
歩いてみるとどうやら参拝道の痕跡らしい踏み跡も消え消えに出てきたりしてその昔は歩かれていたのかもしれないです。進退窮まるなんてこともなく踏み跡か獣道かわからないルートを拾ったり藪をごり押ししたりしてなんとか鳥居峠まで通して歩くことができました。めでたしめでたし。

観光地と背中合わせではあってもひとたびルートを外すと赤城の山深さをひしひしと感じます。手垢の付いた観光地と思っているハイカーも多いはずですが、赤城は深いよ。深山の雰囲気ぷんぷんだよ。

http://www.kimurass.co.jp/choushichiroukojizou.html

 
   密やかな長七郎山外輪尾根

   一転のどかな覚満淵