【メモ】 |
小沼から横引き尾根スタート点へ:
長七郎への踏み跡
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小沼駐車場はつつじの季節なら朝から満車になりますがつつじの花期も終わり少しは空きスペースもあってどうにか無理矢理隙間に突っ込んで駐車できました。
小沼湖畔を反時計回りで沼尻まで歩いてから右に折れるとすぐに長七郎山登山口です。左に登るのが長七郎山への登山道、右に下るのがおとぎの森や銚子の伽藍方面へ直接つながる登山道、真ん中のやや左に折れる昔の車道跡が横引き尾根スタート点への道です。刈り払いされた広い道でかつてはこの先の治山工事のための車道でした。
広い道が長七郎山と横引き尾根の鞍部に達するとここで複雑に分岐します。
@戻るように右に折れるとおとぎの森へ
Aやや登るように右に折れると茶の木畑峠へ
B短い笹の綺麗な斜面に着けられた踏み跡が横引き尾根の縦走路
C左に折れて踏み跡をたどると外輪山縦走路となる長七郎山への踏み跡
Dさらにもう一つ前山を右に見て下山する踏み跡
このうち@とAが一般コースです。
Bは明瞭な踏み跡がありますがかつては密藪でした。最近外輪山縦走を試みるハイカーが増えたためかかなりはっきりした登山道に変わりつつあります。
Cは以前歩いたときにはまったくの藪尾根でしたがここもやはり外輪山縦走を試みるハイカーのつけた踏み跡がはっきり長七郎山を目指しています。
Dは梨木方面からの古道跡と思われますが興味はあるものの未探索です。 |

前山への尾根道 |

不思議な石列 |
横引き尾根:
ここから横引き尾根のスタートです。
一般道とは言えませんが最近踏み跡がはっきりしてきましたので迷うこともなく人の気配の少ない尾根歩きを楽しむことができます。途中、前山、茶の木畑山の2つのピークを通過します。取り立てて特徴のあるピークでもなく単に通過点という感じです。
かつてこの尾根はコメツツジが密生して通過に困難を極めましたが近年どういうわけかほぼ消えてしまい楽に歩けるようになりました。あくまで想像ですがこのコメツツジの密生がまるで茶の木畑に見えたことから茶の木畑峠の呼称が生まれたのかと想像しています。
最初こそ急登でしたがすぐに平坦尾根となりのんびりと赤城外輪山の一角を歩くことができます。
途中不思議な石列に気づきました。自然の造形とは思えない石積みが数十mにわたり続いていました。道跡とも見えますが平坦尾根でわざわざ石積みを造る必要があったとも思えず石畳かとも思えますが平坦な石を使ってないのが不審です。結局想像すらできないまま通り過ぎました。不思議な石列はまたしばらくどなたも気づかないまま静かに山中に佇むことになりそうです。
バイケイソウ
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時々南側の樹林が切れて上州の大展望が広がります。関東平野のなんたる広さ。しかしこの横引き尾根の魅力はそれに加えて小笹の林床を軽快に歩く小気味よさにあります。すたすたと足がはかどる尾根道の楽しいこと。
この尾根の南斜面と終盤の銚子の伽藍への下り斜面一帯にはコバイケイソウの大群落が広がっていて(そう思い込んでいました。)この開花に会いたくて何度も足を運んできましたが開花に会ったことがなく不思議に思っていました。そうしたらなんとこの一帯に群落を形成していたのはコバイケイソウではなくバイケイソウだとわかりました。開花すると一帯を白い花で埋め尽くすコバイケイソウと違ってバイケイソウはやや緑がかった地味目な花で遠くからみるとコバイケイソウを見ようとしている目ではちょっと気づかなかったのかもしれません。(それはそれで魅力がないわけではありませんが。)
そんなわけで長年の疑問は晴れました。少しがっかりではありましたが。 |
牛石峠、軽井沢峠:
横引き尾根から銚子の伽藍落口まで滑りやすい急斜面を下ってから飛び石で粕川を渡ります。
粕川の徒渉点は対岸の固定ロープを見つければわかりますが何カ所かありますので少し上流へ遡ってからが安全なようです。
牛石
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その先に牛石峠まで登り返しが待っていました。標高差は約150m、一頑張りです。登り切ると牛石という大岩がありその先で県道に出ます。あとは県道の舗装道を我慢して軽井沢峠、荒山登山口を過ぎ右に舗装道から分け入る歩道に入ると関東ふれあいの道。やっとハイキングコースとなりました。が、やや深めの笹が続く退屈な道でそんな感じの道がこの先最後まで続きます。 |
血の池、浅香嶺:
ちょっと退屈な樹林と笹の道を辿ると突然開けた場所に飛び出しました。血の池です。雨の季節は池になるそうですがいかんせんほぼ空梅雨のせいで一面の草地と化していました。
血の池の名前の由来は水中にケンミジンコの一種が大発生してこれが赤く見えることから来ていると看板に示してありました。
血の池
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水をたたえている血の池、見たことありませんけど。(^_^;
再度笹の茂る道を辿ると右手が高みとなっている場所に出てこの先が浅香嶺と予想してすこし藪を突いて尾根筋に登ってみたところしっかりした踏み跡が続いていました。
これをわずかに辿ると浅香嶺の山名板がありました。なんの特徴もない高みで山名がついているから登ると言うだけの通過点です。
そのまま尾根を進むと道なりに下って小沼湖畔の赤鳥居の前に下り立ちました。あとはそのまま湖畔を駐車場まで。
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浅香嶺 |
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