目次
馬不入山 大明神山  うまいらずさん 345.3m だいみょうじんやま 274.1m


2013-1-19
桜峠から馬不入山周回
(こちら)
馬不入山は晃石山のついでに登られることが多いようですが、北の小野寺側へ一旦下りて桜峠へ戻る周回コースが採れると聞いて出かけてきました。
桜峠はしばらく前までは檜林の薄暗い峠でしたが北西側が伐採されてすっかり明るくなっていました。

2014-11-2
長坂峠から大明神山往復(こちら)
前回、馬不入山から長坂峠へ下った折、峠から先に続く尾根道がちょっと気に掛かってはいたもののどうせこの先はゴルフ場だしと思ってそのまま峠越えの道を下ってしまいましたが、最近、この先にある大明神山の存在を知りました。
まだ紅葉には早いですが出遅れた休日にはちょうどいい具合かなと思って峠から往復してきました。

関連ページ
 桜峠 http://www.kimurass.co.jp/sakuratouge.html
 晃石山 http://www.kimurass.co.jp/teruishi.htm

      馬不入山頂上       馬不入山から日光を望む
【日程】 2013年1月19日馬不入山
2014年11月2日大明神山
【山域】 安蘇山塊南縁
【天候】

【アクセス】 国道50号大田和西交差点から北に折れて旧50号を過ぎ道なりに山間の道(グレープロード)となるとやがて栃木市旧大平になります。あたりはぶどう園が続いています。看板に従って清水寺(せいすいじ)へ。
長坂峠へは途中の健康福祉センター遊楽々館脇で林道に入り道なりに長坂峠まで。
【駐車地】

馬不入山
清水寺の駐車場に駐車させていただくか、登山口前の駐車可能余地(2台)に

大明神山
峠に1,2台分の駐車余地。
【コース】
馬不入山
駐車地 - 桜峠 - 馬不入山 - 北西側尾根
- 長坂峠 - 車道 - 広戸 - 桜峠 - 駐車地
全行程 2.5時間

大明神山
長坂峠 - 大明神山(往復)
全行程 1時間
【メモ】
2013-1-19 馬不入山
桜峠までの登路:
うっすら雪を被る登路

登山口までは少々分かりにくいですがまずは大平ぶどう団地を目指します。東北道佐野藤岡ICから国道50号東進、大田和西交差点で左折して三毳山の東裾を走ります。とちぎ花センターや旧国道50号、さらには健康福祉センターを通過し、道はやがて岩船山の北側を越えて右にかかしの里を見るとあたりにぶどう果樹園が広がります。一帯が大平ぶどう団地です。ぶどう団地にさしかかるとすぐに清水寺の案内板がありますのでそれに従って山の方向に北進して登ると清水寺です。
春にこのあたりから見上げる晃石山、桜峠、馬不入山の山桜は圧巻です。
スタート地点は清水寺です。清水寺の駐車場をアテにしていましたがなにやら法要のような行事があるらしく当日は檀家専用となっていました。(通常は駐車させていただけます。)
仕方ないので300mほど西側の登山口前に駐車しました。
良く踏まれた登山道が桜峠まで登っていきます。前夜の雪がうっすら残っていました。
この道はかつては小野寺に抜ける峠道だったということで、急な地形も切り通しのように切り開かれて険しい所もなくいかにも峠道らしい名残も見られます。
明るい桜峠 孤高の山桜老木
桜峠:
登山口から30分ほどで桜峠に登り着きます。かつては鬱蒼とした檜植林地でしたが北西側が伐採されたので明るい峠になりました。その名の示す通りあたりにはヤマザクラが多く、峠にもヤマザクラの古木が峠の主のごとく枝を広げています。
峠の説明板がありますが史実よりは伝説に重きを置いているような記述です。
北西側が伐採地ですから当然ながら北西側の展望が開けています。諏訪岳の鋭峰が目立ちますが、他はあまり顕著なピークがなくうねうねと安蘇山塊が続いています。

樹間に晃石山

気持ちのよい縦走路の先に馬不入山頂上:
桜峠からは馬不入山まで稜線歩きです。展望はあまりありませんが落葉樹林が続きところどころ露岩もあって楽しい稜線です。振り返れば樹間に晃石山や遠く筑波山を覗くことができます。
いくつかピークを越えますがたいした登りもなく峠から30分ほどで馬不入山に達することができます。
西側の展望が優れ、唐沢山、大小山、行道山、仙人ヶ岳など安蘇山塊前衛の山々が一望です。また北の方向には日光連山が白く輝いて見えます。
少々風が冷たいですがベンチもありますのでここで休憩としました。
ところで馬不入山の読みですが、桜峠の案内板では「うまいらずやま」とカナが振ってあるのに対し1/25000地形図では「うまいらずさん」となっています。ここの表題では1/25000地形図に従いました。

北に延びる尾根へ:
唐沢山の先に大小山、行道山

馬不入山からは下山道が各方向へ分かれます。大方のハイカーはまた桜峠へ戻るようですが、山頂手前の案内板に従って南麓の立花へ下る道、尾根伝いに岩舟方向へ下る道、そして今回たどる北西尾根の小野寺方向への道、それぞれ帰路を考えて選ぶといいと思います。
北西尾根は最初こそ急下降ですがその先はずっとなだらかな尾根道です。途中、左に伐採地があり大きく展望が開けます。真正面に東北道と北関東道のジャンクション(岩舟ジャンクション)と唐沢山城跡トンネルが見えます。
ずっと雑木林が続き気分の良く快調に歩けますが徐々に裏山の荒れた雰囲気になると車道に飛び出します。馬不入山の西麓を横切る車道で、このような道はどこも同じですが不法投棄のゴミの山と化しています。
車道に出たら右に下ります。前夜の雪でスリップしないように気をつけながら車道歩き20分ほどで広戸の車道に出ます。車道を右にとって10分ほどで桜峠入口の案内板を見ます。
傍らに庚申塚があり石碑の前にささやかにパンジーが植えられていました。車道に出てから不法投棄のゴミや採石跡などばかり見ながら来たのですがここでやっとのどかな気分になれました。

桜峠へ登り返す:
桜峠への道は荒れたブルドーザ道が並行していたり鯉の養成池があったり、さらには伐採跡を歩かされたりであまり楽しい道とは言えません。でも峠直前では伐採のおかげで大きく展望が開けます。開けた方向に顕著な山がないせいかただただ茫茫と安蘇の名も知れぬ山々が続いています。そのなかで至近の諏訪岳がツンとその鋭い姿を見せてくれています。
この伐採地は伐採後の植林がされていて、その樹種というのが雑多な落葉樹でもうスギやヒノキを植える時代ではなくなってしまったのかと認識を新たにしました。十数年後にこの一帯が美しい落葉樹林になるといいですね。
桜峠はすでに午後遅めとなっているせいで冷たい風が痛いほどで、もうハイカーの姿も見えませんでした。

2014-11-2 大明神山
赤松とコナラ、クヌギの道:
大明神山頂上
 

晃石山の南麓を走る通称グレープロードの岩船側始点にある健康福祉センター遊楽々館脇で林道に入りそのまま道なりに走ると長坂峠です。
ゴミが散乱してあまり気持ちの良い峠ではありません。ここに至るまでも林道脇は大型ゴミ不法投棄のゴミ捨て場と化していて走っていて気分が悪くなります。
峠には小さな石祠と鳥居があります。その先に1,2台分の駐車余地があります。
峠から北西方向に尾根が続いていますがさして急な登りもなくいくつか小ピークを越えながら回り込むように尾根をたどります。尾根の北側足下はゴルフ場でショットの音やプレーヤーの声まで聞こえてきますが幸いなことに藪に遮られてゴルフ場そのものはほとんど見えません。赤松やコナラの道を30分弱ほどたどると大明神山頂上です。
北側が刈り払われていて真正面に諏訪岳がどんと構えています。晴れていれば日光、足尾の展望が得られるはずですがあいにく雨上がりのどんよりした空模様でせいぜい10kmほど先の三峰山がほんのうっすらという程度です。
頂上手前から三谷へ直接下山する道が下っていますが車の回収がたいへんそうなので往路をそのまま戻りました。

        大明神山から諏訪岳
【便利帳】 コンビニ:旧国道50号交差点
トイレ:清水寺駐車場
【収穫】(^_^;  36片 40g

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