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  寺久保山 てらくぼやま 357.2m 雷電神社・医王寺周回

やっと見つけた医王寺下山路
2022-1-16
何回となく登っている寺久保山ですが周回コースを取ろうとしていつも医王寺からの般若川の登路で道迷いを繰り返して最後は般若川源頭の棘の藪を強引に押して登ることを余儀なくされています。
ならば逆回りで般若川を下ったらどうだろうと思って寺久保山からわずかに南下した地点から下る小尾根を下山ルートにしてみました。

2022-1-22(こちら)
前週に引き続き逆回りで周回しました。

関連ページ
 寺久保山般若峠周回 http://www.kimurass.co.jp/terakuboyama.htm
 寺久保山雷電神社周回 http://www.kimurass.co.jp/terakuboyamaraidenjinja.htm
【日程】 2022年1月16日
2022年1月22(こちら)
【山域】 安蘇
【天候】 晴れ
【地図】 1/25000田沼
【アクセス】 国道293佐野・出流原交差点から出流原弁天、赤見温泉がよい目標になります。弁天池の前を通り過ぎてそのまま進むと寺久保町となります。途中にちょっとわかりにくいY字炉がありますがここは右に。(案内板あり)
右手に介護老人保健施設「さくらの里」が見えたらその先で回り込んで、さらにその谷筋を進みます。
【駐車地】
左手山際に見える鳥居が雷電神社です。雷電神社が見えたあたりの路肩に数台停められる余地があります。雷電神社へは畦を通って近道します。
神社脇にも駐車場があり左手から回り込めますが進入路が狭くて対向車があると難儀しそうですのであまりおすすめできません。
【コース】 駐車地 - 雷電神社 − 雷電山 − 寺久保山 − 見晴台 - 寺久保山 − 南東尾根 - 沢沿い登山道 - 堰堤
− 医王寺 - 駐車地
実行程約3時間 一般向き(ルートファインディングは必要)

    下山地ののどかな風景(柚子)

【メモ】
2022-1-16
雷電神社からスタート:
雷電神社

これまではいつも般若川を遡るルートで登っていましたが今回は雷電神社から雷電山経由の尾根を登りました。落葉樹がきれいな尾根でなにより急な登りが少ないのがいいですね。ラクチンが一番。
ただ左眼下にあったゴルフ場が廃業して一面のソーラーパネルになっていたのにはびっくり。ゴルフ場さえ目障りに思うのにさらに景観を台無しにしてしまう光景です。あっちは事業、こっちは遊び、とうていとやかく言える立場じゃありませんけど。(^_^; 
さいわい尾根道はほぼ広葉樹が覆っているのでずっとソーラーパネルを見ながら歩くわけではありません。
歩きやすい落葉樹の尾根

ゴルフ場跡のソーラーパネル群

寺久保山:
寺久保山頂上

アカマツ、ヒサカキ、シラカシの裏山からコナラ、ミズナラの多い低山、さらに露岩の尾根とこのあたりの典型的な景観の変化がうれしい尾根でしたが、寺久保山に登り着くとヒノキ植林地のなかの小広い平坦地で三角点がなければただの通過点と勘違いしそうです。
この付近はクマの痕跡が多く、頻繁に糞や足跡を見かけます。熊鈴やラジオなど携帯した方が安心かもしれません。

見晴台からの展望
見晴台:
長居しても何もないので頂上をそのまま通り過ぎてわずかに下ると見晴台です。佐野方面の展望が拡がっています。
あまりに好天過ぎて遠望は無理でしたが佐野の街の先に三毳山、唐沢山、太平山などが横たわっています。のどかそうな近景の右手が寺久保、左手が御所ノ入の里です。
ただ、ここでも目に入るのは土砂採取場と巨大ソーラーパネル群です。相向かいの諏訪岳付近はソーラーパネル群のため景観が一変していました。左手の眼の下は土砂採取場でこれまた目を背けたいような光景です。でも、旧田沼町、旧葛生町はずっと昔から石灰関連が基幹産業で埃っぽい採取場とダンプが行き交う光景は慣れっこです。最近は環境への取り組みもそれなりになされてきてはいますので少なくとも街が埃で白っぽいなどと言うことはなくなりました。早く遠望を阻む物は土埃ではなく好天の日の靄だけという状況になればいいですけどね。
見晴台からそのまま下山も可能ですが見晴台下の足場が悪くおすすめできません。(以前般若峠まで下山したことがありますがいったん廃道化してまた復活したようです。)

般若川へ下山:
下山の尾根社

寺久保山からわずかに南下した地点から左に下る小尾根があって小さな手作り案内板とテープがルートを指し示しています。案内板は下山するまでこれっきりですがテープはこの先点々と結んでありました。
急な小尾根で落ち葉が積もっていて滑りやすく結構難儀なルートです。
テープは時たま見失いますが、そんなときは小尾根を外さずに下れば大丈夫です。
急下降だけあって短時間で作業道まで下りつくことができます。特に楽しい小尾根というわけではありませんが効率よく下山するには好ルートです。
そのまま作業道をだらだらと下っていくと医王寺です。駐車地まではあとわずかです。
なお、逆コースでの尾根への取り付き点ですが、般若川の砂防堰堤先で左へ登る荒れた道があります。テープマークもありますから気をつけていればわかるかと思います。

2022-1-22
逆回りで周回:
行ったばかりなのに仲間が行きたいというので2週連続で出かけるハメに。他に行くところはないのんか。せめて逆回りくらいはさせてくれよ。
という展開になって前週下山に使った小尾根から頂上を目指しました。いやはや、急な登りでおまけに落ち葉が積もって滑りやすいこと。よくこんなところを下ったもんだと前週の自分に呆れ気味。
今回は仲間と一緒なので急登の尾根もわいわいと大騒ぎしながらなんなく主尾根に登り着いてほどなく頂上へ。そこからさらに下って見晴台まではわずかです。
見晴台ではやや靄のかかった関東平野の広がりを眺めながらコーヒーを淹れて早めのお昼にしました。樹間には日光連山、主尾根に半分隠れて富士山、前方には三毳山、太平山、その先には筑波山などが一望でした。

主尾根から見晴台
きれいな主尾根の理由がわかった:
展望台でのんびり過ごしてから頂上まで戻りそこから雷電神社を目指して下りにかかりました。この尾根はまるで園地のようにきれいさっぱり落ち葉がなく前週に不思議に思いましたが、なんと年配のご夫婦が熊手を担いで登ってくるではありませんか。滑りやすい尾根筋の落ち葉かきをして整備してくれていたためにこんなきれいさっぱりな尾根だったというわけです。登りに取った小尾根が落ち葉で滑って危険だったのとは大違いで安心です。
落ち葉をかさこそ蹴散らして歩くのもまた冬の低山の楽しみではありますからこれほどきれいさっぱりにしてしまうのもちょっと微妙な気はしますが、これだけの尾根全体を整備する労力たるや気が遠くなるほどですからまずはありがとうございます。私たちもおかげで安心して歩けました。

行道峠の向こうに浅間山

雷電神社本殿の精緻な彫刻
【便利帳】 トイレ:山間部に入るとありません。弁天池で済ましておくことをおすすめします。
【収穫】 2022-1-16 11片 20g  (^_^;
2022-1-22 9片 70g
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