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  寺久保山 てらくぼやま 357.2m 般若峠周回

佐野市の最高峰。 安蘇山塊展望の好位置にあるものの藪が伸びつつあってちょっと残念。
佐野市の北西端に位置する寺久保山は標高わずかに357mですが、歴とした旧佐野市の最高峰です。(田沼町、葛生町との合併で現在の佐野市の最高峰は安蘇山塊最高峰根本山1199mです。)
展望はなかなかのもので安蘇山塊の全貌を見ることのできる好位置にあります。頂上の周囲はイバラがはびこってちょっと小枝が邪魔になり樹間の展望になりますが、鳴神山からぐるっと大鳥屋山まで一望です。この安蘇山塊の南縁からは大鳥屋山あたりが邪魔になってなかなか見ることのできない尾出山もちょっと頭をのぞかせています。

関連ページ
 寺久保山雷電神社周回 http://www.kimurass.co.jp/terakuboyamaraidenjinja.htm
【日程】 2004年12月12日
【山域】 安蘇
【天候】
【地図】 1/25000田沼
【アクセス】 国道293佐野・出流原交差点から出流原弁天、赤見温泉がよい目標になります。弁天池の前を通り過ぎてそのまま進むと寺久保町となります。右手に介護老人保健施設「さくらの里」が見えたらそれを裏手に回り込んで、さらにその谷筋を奥へと進みます。
【駐車地】 医王寺前まで入れますが、橋の脇に1台停められるだけ。あとは手前の路肩に駐車するしかありません。ほかの車とトラブルにならないよう、なるべく手前に見つけてあとは歩いた方が無難です。
【コース】 駐車地 - 医王寺 − 堰堤 − 林道終点 − 沢沿い登山道 −寺久保山 − 見晴台 −般若峠 - 駐車地
実行程約1.5時間 一般向き(ルートファインディングは必要)

    頂上

【メモ】 ゆっくり出かけても山歩きできるシアワセ:
午前中、どうしても仕事があって、出かけたのは11時頃。まあ、近場で我慢しようか。こんな時刻から歩ける住まいにシアワセ感。
駐車して身支度を整えていると車から見覚えのある顔が声をかけてくれました。山のフォーラムで何度か一緒に歩いたNo氏。サイトでしか存じ上げていなかったNa氏と連れだって大坊山から寺久保山まで歩くため車をデポしたところだとか。さすがに健脚。

般若川の沢沿いの道から尾根へ:

医王寺
最奥の人家を通り過ぎると左手に医王寺があります。小さな寺ですが好ましい雰囲気です。
荒れた林道をしばらく歩くと比較的大きな堰堤があります。堰堤先で林道は2手に分かれますが、右に沢沿いのコースを取りました。(あとから聞いたNa氏の話によれば左にコースをとったとしてもそちらからどうにか尾根に登れるようです。)
やがて荒れた林道が終わると沢沿いの踏み跡をたどることになります。登山道といえるほどの道はなく荒れた踏み跡といった程度です。ガイドブックでは小滝があったり鎖場があったりということでしたが、気づきませんでした。それどころか左の尾根にとりつくはずが、踏み跡が見つからず結局最後まで沢を詰めることになりました。
尾根に飛び出したのは頂上から般若峠に向かってわずかに下った地点でした。尾根の反対斜面には伐採時に作ったらしいブルトーザ道が上がってきていて、イバラがはびこっていました。しかし、ここからの展望はブルトーザ道のおかげで皮肉にも木立がなくてなかなかけっこうなものでした。

頂上には3等三角点:
頂上は3等三角点があります。イバラが取り囲んであまり快適ではありません。北西に展望がありますが、イバラが伸びてちょっと邪魔になります。
ここからは塩坂峠への縦走路、雷電神社への尾根道、般若峠への尾根道が下っていきます。展望を期待して般若峠へのコースを取りました。

松枯れが痛々しいものの展望は楽しい尾根道:
わずかに北西に下ると小ピークで南東方向に向きを変え、楽しい岩尾根となります。かなり急な下りです。途中に見晴台という表示板があり般若川の紅葉を見下ろしながら一息入れるのは絶好ポイントです。
やがて右下に先ほど通った林道や堰堤、医王寺などが見下ろせるようになると岩尾根も終わり、シラカシやヒサカキの藪となります。落ち葉に埋もれて踏み跡も判然としませんので藪の薄いところを強引に進むほかありません。平坦になると竹藪の中の道に降り立ち、どうやらこの道は般若峠のわずか手前から里に出るようになっています。この道をたどると最奥の人家の先の畑に飛び出しました。
【便利帳】 トイレ:山間部に入るとありません。弁天池で済ましておくことをおすすめします。
【寄り道】 出流原弁天。弁天池は湧水で有名です。
当然ながら佐野ラーメン。すぐ近くに有名な店がありますが大駐車場を備えてたくさん客がきても大丈夫という姿勢はちょっとなぁ。国道を田沼方向にわずか走って旗川の先の池田屋。仕込み分が終わると店じまいしてしまいます。