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南月山  みなみがっさん 1775.7m

2019-9-7(こちら)
9月は登山には中途半端で、夏の花はほぼ終わり紅葉にはまだ早く、心躍る計画はちょっと難しい季節です。
せめて残暑にうんざりすることもなく秋を早取りできればいいかなと思って久しぶりに那須の南月山に出かけてみました。
昔何度も登った親しい山でその頃はほぼ平坦な尾根と認識していましたが、きっと激しい地殻変動があったのでしょう、けっこう上り下りがあってスタスタ走るように尾根を伝った昔が嘘のようで、しみじみ衰えたものだといささか落ち込んでいるところです。と言っても南月山そのものは開放的で明るい山域でのんびり楽しい一日となりました。

2022-6-18(こちら)
梅雨の晴れ間のわずかな隙を狙って速攻で南月山を歩いてきました。いつもの道をいつものようにのんびりと。やっぱり梅雨の合間ですね、案の定帰りは谷から湧く雲と競争でした。

関連ページ
 茶臼岳 朝日岳 http://www.kimurass.co.jp/chausuaasahi.html

      南月山頂上     南月山頂上南月山神社
【日程】 2019年9月7日(こちら)
2022年6月18日(こちら)
【山域】 那須
【天候】 2019-9-7曇りのち快晴
2022-6-18薄曇り

【アクセス】 東北道那須インターから那須温泉方面へ。
ずっと道なりに走ってロープウェイ駅。
【駐車地】

通常は一般車は駐車できないロープウェイ駅前に案内されて運よく
特等席に停めることができました。
【コース】
ロープウェイ駅 - 茶臼岳分岐 - 牛ヶ首
- 南月山(往復)

全実行程 3時間 (初心者向き)

【メモ】
2019-9-7
駐車場:
ロープウェイより山麓駅駐車場

ロープウェイ駅近くには3ヶ所の駐車場がありますがどうやら満車のようで、この状況ではロープウェイ駅を通り過ぎて上部の峠の茶屋駐車場まで登ってから徒歩で駅まで下るかあるいはそのままロープウェイを利用せずに自分の足で登るか、いずれにしても楽ちん登山の目論見は端から崩れそうです。
ところがロープウェイ駅まで走ったところで駐車場管理の係の人が手招きして駅構内へ案内してくれるではありませんか。ここは大型バスと身障者の駐車向けのスペースだけがあって通常一般車は駐車不可のはずですが、混雑を見越してこちらも利用可としたのかもしれません。ラッキー。
ロープウェイから見下ろすと反則の場所にちゃっかり駐車している自分の車が見えました。

周回道より南月山
雲海の那須野ヶ原台地:
ロープウェイ山頂駅は晴れていれば栃木、茨城一帯を望む大展望台ですが、この日、那須の台地は見事な雲海に覆われて低層にどこまでも雲が続いていました。
高速道を走っているときに曇天と思っていたのは実は雲海の下にいたというわけです。ですからこのロープウェイ駅に着いたときにはもうそこは雲の上で見上げると青空でした。
山頂駅を出るとほぼ水平道が茶臼岳分岐へと延びています。少し登りがあってすぐに茶臼岳分岐です。8割方の皆さんはここから茶臼岳を目指すようです。
このあたりから私たちの目指す南月山が正面になだらかな隆起を見せています。なかなか立派な姿です。
茶臼岳分岐からまたほぼ水平道で牛ヶ首まではゆっくり歩いてもほんの30分ほど、足ごしらえのしっかりしていない観光客でも元気な皆さんはここまでやってきます。
牛ヶ首からさらに右手方向に進むと茶臼山をほぼ水平道でぐるっと回り込むこともできます。

牛ヶ首から見下ろす姥ヶ平
なだらかな展望尾根:
牛ヶ首からは西方向に展望が広がって流石山や隠居倉などの裏那須と呼ばれる山々が姿を現します。
また眼下には紅葉の美しさで知られる姥ヶ平が一望です。小さなひょうたん池も水を湛えています。
南に進路を取ると南月山に向けてなだらかな尾根が続きます。展望に優れまた花の多い楽しい尾根です。振り返ると裏那須のその先には小野岳の鋭鋒、意外に近い感じで飯豊山まで視野のうちです。

    流石山 中景に小野岳 遠景に飯豊山


    トリカブト群落
尾根道の両側にはトリカブトがたくさん開花して賑やかです。灌木の中の草原に群落を作っています。
那須と言えばリンドウが真っ先に思い浮かびますがこの尾根ではリンドウは数少なく同じ濃紫のトリカブトが優勢です。
ほかに咲き残りのマルバダケブキも多く見られます。盛夏にはきっと濃い黄色の花が賑やかだったに違いありません。

南月山より茶臼岳を望む
気持ちのよい南月山:
日の出平分岐までなだらかに登りそして下ると火山性の岩礫帯となりまたなだらかな登りになります。広々とした尾根は気分よく歩けます。振り返ると茶臼岳が那須の盟主然とした顔でどっかりと聳えています。
南月山頂上手前が火山礫の平地になっていますので休憩はそのあたりで。ベンチもありまた腰掛けるのにちょうどよい場所も多くみなさん思い思いに場所を定めて休憩していました。
山名板と三角点がある頂上は灌木がうるさく休憩にはちょっと不向きです。頂上からは登山道が二手に分かれて右は白笹山を経て沼っ原方面、左は黒尾谷岳へと下っていきます。
私たちはゆっくり休んでから往路をそのまま戻りました。

南月山晩夏の花(クリックで拡大)

 ダイモンジソウ

 イワインチン

 マルバダケブキ

 トリカブト 

 ヤマハハコ

 オヤマリンドウ

2022-6-18
ミネザクラと聞いて行ったんですが:
牛首付近から流石山 大倉山
 

梅雨の合間のわずかな晴れを期待して南月山に登ってきました。登ると言っていいのかどうか、ほぼ平ら。もっともそれは元気なハイカーにとってのことで、今の私にはけっこう上り下りがありますけど。(^_^;
ミネザクラが満開ですよと聞いて出かけたんですが、聞いたのが1週間前、その人が登ったのがまたその2週間前、当然ながらすっかりサクランボになっていました。直径3mmほどのかわいいサクランボです。
ミネザクラは空振りでしたが代わりにサラサドウダンがきれいでした。足下にはツマトリソウ、ミツバオウレン、ハルリンドウなどが控えめに咲いていました。
今はまだ開花時期ではありませんが牛首からすぐ先のトリカブト群落は年ごとにその規模を大きくしている印象です。開花期にまた遊びに来よ。

南月山初夏の花(クリックで拡大)

  ムラサキヤシオ

  サラサドウダン

  ツマトリソウ
【便利帳】 コンビニ:一軒茶屋あたりが最終です。温泉まで行くとありませんので買い物は早めに。
トイレ:ロープウェイ山麓駅、山頂駅
【収穫】(^_^; 2019-9-7 5片 10g ;
2022-6-18 8片 30g

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