| 【アクセス】 | 国道122号大間々方面から来ると水沼手前で沼田方面へ左折。楡高トンネルを過ぎ言わした大橋を渡って楡沢への分岐をやり過ごすと右に売り地看板を見てその道路へ右折。この道を進むと別荘地を通過して葛葉峠へ。 あるいは水沼から上田沢に左折し(栗生神社方面)、上田沢を通り過ぎ、舗装道に従って走ると葛葉峠。
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      | 【駐車地】 |  峠の路肩に2,3台分の空き地
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      | 【コース】 |  葛葉峠 - 1峰 - 2峰 - 派生ピーク分岐 - 3峰 - 栗生山 - 派生ピーク分岐
 - 派生ピーク - 前衛ピーク - カタクリの小沢
 - 816m尾根 - 別荘地 - 葛葉峠
 
 約3時間 ベテラン向き
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      | 【メモ】 | 
        
          
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              境界標識の尾根を急登
              
                (2002年4月14日)
                  |  |  いきなりの急登:
 葛葉峠からはまったくルートの手がかりはなく、はてどうしたものかと思案しましたが、境界標がありましたのでこれを手がかりに辿ることにしました。枝を頼りに体を引きずりあげるような急登でみるみる峠が目の下に。
 幸い境界標はそれからずっと続いていて、ありがたいことにそのための切り開きがあって尖った切り株に注意すればこれを歩くことができます。
 最初のピークに喘ぎ登るとあとは比較的楽な尾根づたいのルートになります。仮に峠から1峰、2峰、3峰と呼ぶことにしました。さらに派生した尾根の2つのピークは派生ピーク、前衛ピークと呼ぶことにします。
 2峰では直進する踏み跡に引き込まれやすいですがこれは古い山道で田沢川へ下ってしまいます。ここは右に急下降します。
 
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              2峰付近の落葉樹林
              
                栗生山までは野生の雰囲気いっぱい:
                  |  |  降り着いた鞍部は小広い尾根で美しい自然林となっています。右前方に派生した鋭いピークの北斜面にはアカヤシオ群落がちょうど満開となって色づいていますが、帰りにそちらに回ることにしてまずは栗生山頂上を踏んでくることにしました。
 ちょっと小高くなってそこが派生尾根への分岐となっています。分岐を左に折れるといよいよ山深い雰囲気となります。すぐ下を県道が通じて別荘地も近いというのに、やはり小黒川の深い谷に隔てられているのと1峰の急峻な地形に遮られているからでしょうか、エアポケットのように自然のままの姿です。熊の糞がいくつもモッコリしていました。幾筋も鹿道が横断して足跡が入り乱れています。
 3峰はアカヤシオが多くちょうど満開でした。
 3峰を越えるとのしかかるような栗生山に這い上がるのですが、ここまで来ればハイカーの声も届いてきて、あっという間に頂上西の展望岩へ。
 
 栗生山は七分咲き:
 展望岩には数人のハイカーが休憩していましたが、時期も早いせいか人気の山というのに会ったのはこのグループだけ。みなさん季節の速度に追いつかずアカヤシオの時季を逸してしまいますね。
 山頂一帯は満開にはちょっと早く七分咲きといったところでした。
 
 派生尾根も良い雰囲気:
 分岐まで戻り派生尾根に向かいましたが、かなりの急登です。途中ルートがあやふやになるもののピークに登り着けばまた境界標が現れて迷うこともありません。派生尾根一帯は美しい自然林で、北斜面にはかなりの密度のアカヤシオがあります。
 さらに尾根を忠実に辿って前衛ピークにつくと境界標の切り開きが一直線に北に落ちています。一方、尾根通しに進んでみるとやがて濃い藪の中に踏み跡も消えてしまいこれを突いて進むのはちょっと難儀しそうです。
 境界標切り開きを頼りに逆落としの斜面をずり落ちるように下ると右手に沢音が聞こえてきました。沢を嫌って左にルートを採ったのですがヒノキの植林地となり結局は沢に下り着きました。
 この小広い沢は自然林に囲まれたとても雰囲気の良い場所で、あたりにはカタクリがいくつも咲いていました。別荘地からわずかに小高い尾根(816m標高記載)を一つ越えただけなのにまったく人の入った形跡がありません。
 鋭く張り上げる野鳥の声を聞きながらしばし腰を下ろして至福の時間を過ごしました。いつまでも秘密の場所のままそっと残ってほしいものです。「カタクリの小沢」と勝手に名付けました。(^^)
 地形図を見てみると沢通しに下っては遠回りになるようです。そこで816m尾根をほんの2,30mほど乗り越して直接別荘地に出ました。あとは舗装道路を葛葉峠まで戻るだけ。
 
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            |  ヤマザクラ
 |  袈裟丸山
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            | (2013年4月27日) 変わらぬ雰囲気:
 葛葉峠から栗生山までの尾根は下草の少ないさっぱりした落葉樹林や熊の糞だらけの野生の臭いなど10年前のままでした。
 途中、向かいの斜面にたくさんのヤマザクラが咲いていました。アカヤシオの花付きは少し物足りませんでしたが時期的にはちょうどよくてそこかしこにピンクの花びらをひらひらと風にそよがせていました。
 
 最後の岩場でルートを間違う:
 栗生山の手前で大岩に阻まれますが、これは山頂から西に進んだ場所にある展望岩の基部で、山頂へはここから岩の右を巻いてから左に一気に登るのですが、はっきりした道跡に従って進んだために登路を外してしまって直進してしまいました。すぐに登山道に出くわして、その登山道の下方から大人数の団体が登って来ましたのでこの道が栗生神社からの一般ルートであることに気付きました。
 頂上はすぐ先、2等三角点と山名板があります。アカヤシオが咲いてその花を透かして袈裟丸山が見えます。
 左に進むと展望岩、赤城や袈裟丸方面の大展望が広がっています。しかし、あまりの強風で立っているのも難しく早々に退散しました。
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            | 境界標をたどって派生尾根へ: 展望岩から左手に下ってから最初の分岐まで戻り西に方向を変えて派生尾根へ。
 マーカーの類も全くなくほとんど手つかずの尾根で右手には深い谷が落ち込み谷の先には新緑が輝いています。
 見ての通りの急登ですが、下草もなく落ち葉が斜面を埋めて心和む景観です。
 
 
              前衛峰から赤城山
              
                派生尾根のピークあたりからアカヤシオが多くなり、そのどれもが大木ばかりで圧巻です。この派生尾根ピークから先は境界標の整備がされていて見出しのための真新しい赤ペンキが塗られ藪も切り開きされています。
                  |  |  一旦鞍部に下ってから登り返すと最後のコブに登り着きます。周囲にアカヤシオが多くその花を透して赤城の山々が見えます。
 ここを前衛ピークとしたのは水沼から沼田へ抜ける道路からアカヤシオが群れ咲いているのがよく見え、最初にこの山群に足を延ばしてみようと思ったのもこのピークでアカヤシオに包まれてみたいと思ったからです。
 アカヤシオを楽しんだらいよいよ下山、境界標の切り開きに沿って逆落としの急斜面を一気に下ることになります。実際は切り開きをそのまま下るのは手がかりも少なく危険なので左の樹林を木々に掴まりながら下るのですが、この急斜面ですからあっという間に沢筋まで下り立つことができます。
 このカタクリの小沢と名付けた沢は優しくのどかでいつまでもこのままでいて欲しいものです。
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                  |  前衛ピークから村界尾根と田沢奥山方面
 |  最後に下り立ったカタクリの小沢
 |  |  (2021年4月18日)
 アカヤシオ満開:
 葛葉峠からの登りは急勾配でいきなり息が上がります。さらに帰路に寄った派生ピークの登りでは積もった落ち葉も加勢してとても一気には登らせてくれません。アカヤシオと気分のよい落葉樹林を眺めながら休み休み登りました。昔は軽く歩いた記憶があるんですけどねぇ。年齢を重ねるってのはこういうことなんだね。
 ほぼ全コースアカヤシオ満開。なかでも栗生山の頂上を通り過ぎてさらに栗生神社奥宮の石祠の先の尾根末端からほんの少し下ったあたりの大群落はなかなかのものです。
 またコース概念図の派生ピークと示したあたりの北斜面の群落もみごとです。文字通り夢見心地。
 
 アカヤシオ オンパレード
 
 
        
          
            |  そろり、おとなしめの咲き具合からスタート
 |  徐々に花数も多くなって
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            |  最後はこんな
 |  途中にはこんな岩尾根も
 |  アカヤシオ群落動画
 
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      | 【収穫】(^_^; | 2013-4-28 11片 100g 2021-4-18 14片 30g
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