目次
角田山(481.7m)桜尾根〜灯台コース 雪割草の群生

角田山の一般登山コースのなかでもっとも雪割草(オオミスミソウ)が多いと聞いて、これは行かずばなるまいとまた今年も出かけました。
桜尾根は灯台コースのすぐ左隣の尾根で、角田岬バス停留所からスタートし、頂上直前で五ヶ峠コース、灯台コースの登山道に合流します。通常ガイドブックには載っていないし、標識の類いも一切ないのですが、これはどうやらユキワリソウ保護のためのようです。あまり観光客が押しかけないようにとの配慮が感じられます。地元のハイカーのお話では倒木も除去しないそうです。賢明なやり方だと思いました。しかし地元ではよく知られたコースらしく渋滞するほど多くのハイカーが押し寄せていました。それもそのはず、色とりどりのユキワリソウがこれでもかと言うほど咲き乱れていました。カタクリ、キクザキイチリンソウも切れ目なく咲き競ってまさに花の山です。
下山は豪快な灯台コースをとって大満足の一日でした。
この桜尾根−灯台コースは角田岬の駐車場から周回できるのでマイカー登山にはまことに好都合です。
2003-3-30(追記)
一昨年よりも昨年よりもさらに豪華な花の競演でした。2カ所ほどオウレンの群落がありました。
雪割草は昨年白が多かったのと対照的に今年はなぜか青紫系が多く、この現象は時期的なものなのか、あるいは年によって違いがあるものなのか、いずれにしても不思議な現象です。

関連ページ

角田山五ヶ峠   http://www.kimurass.co.jp/kakuda.htm

角田山バリエーション http://www.kimurass.co.jp/kakudavari.htm

樋曽山       http://www.kimurass.co.jp/hisoyama2.html

樋曽山写真    http://www.kimurass.co.jp/hisoyama.htm

角田山小浜コース http://www.kimurass.co.jp/kakudakohama.htm
【日程】 2002年3月31日
2003年3月30日
【山域】 越後
【天候】 薄曇り
【地図】 1/25000角田山
【アクセス】 巻潟東ICから国道460。今回は国道を忠実にたどりましたが、巻町を通過するのは道が狭く時間がかかりました。じょんのび館手前で右に入って旧道の山道に。五ヶ峠で五ヶ峠コースをとる仲間を降ろし、そのまま海岸まで出て角田浜までは快適な海岸道路を。
【駐車地】 角田浜に海水浴用の大駐車場
【コース】 角田浜−桜尾根−灯台コース合流−角田山−向陽台(観音堂) −角田山−三望平−角田岬
登り2時間 下り2時間 

     


  桜尾根上部カタクリ群落

【メモ】 桜尾根の雪割草はすごいという話:
前年登ったときに桜尾根の雪割草はすごいという話を何人もの地元ハイカーに伺いました。なんとしても再訪は桜尾根と決めていましたが、いかんせんどのガイドブックにもコースの記載さえなく戸惑っていました。幸いにも今年になって雪割草のサイトを開いている雅さん(http://www30.tok2.com/home/MASATOREKKINNG/yukiwarisou.html)からコースや開花時期の情報をいただき、駐車場から周回できるうってつけのコース取りができました。
今回は仲間を誘っての大部隊です。

ちょっと荒れ気味の桜尾根:

角田浜の海水浴客用大駐車場の目の前が桜尾根です。しかし登山口の案内板も標識もありません。雪割草保護のため地元ではあまり登って欲しくないのかも知れません。でも、ぞろぞろとハイカーの列が続いていますから迷うこともありません。海岸の砂が山まで吹き上げられていて斜面は砂地、これにはビックリです。あたりはアカマツの倒木がゴロゴロしています。何年か前の台風の時にやられたという話でした。松枯れの影響もあるかも知れません。
50mも登らないうちからその倒木の脇に早くもユキワリソウが顔を見せました。続いて、あるわ、あるわ、カメラのシャッターを押し続けでなかなか歩が進みません。もっとも花の群生があると後続におかまいなく立ち止まる人がいて渋滞になってしまうので急ごうにも急げないありさまです。あまり山慣れていない人たちがたくさんやってくるので山での常識的なマナーがまったく通用しないのも仕方ありません。
ユキワリソウの他にもカタクリとキクザキイチリンソウ、それにたくさんのスミレ類が登山道にまではみ出して咲き競っています。全山花だらけ。花好きにとってこんな嬉しい山はそうそうあるものではありません。
道はわかりやすい一本道で迷う心配は全くなく、花に興奮しているうち灯台コースにひょっこり飛び出します。合流点付近はアブラチャンが花盛りでした。
2003-3-30追記
桜尾根上部、灯台コース合流直前にオウレンの群落がありました。地味な花ながら雪解け直後一番に花が咲くようです。

大にぎわいの角田山頂:
合流点からわずかで山頂の芝の広場に出ますが、相変わらずの賑わいです。まるで上野公園のお花見状態。
山頂からそのまま進んで向陽台まで下りましたが、あいにくの春霞で山岳展望は得られませんでした。

豪快な灯台コース:
とって返して下山にとった灯台コースも昨年以上の花でした。特にユキワリソウは昨年とは比べものにならないほどたくさん咲いていました。年によって当たりはずれがあるのでしょうか。
眼前に海が広がるあたりには珍しいカシワの純林があります。海の影響でしょうか、矮性のカシワが急斜面を覆って壮観です。芽吹きの頃はさぞかしきれいな緑になるのでしょう。
【便利帳】 トイレ:なし
水場:入山点、下山点のみ2003-3-30
【収穫】(^^; 240g、88片   この混雑にしては少ないですね
ハイキングコースに使用済み生理ナプキン(@_@)  おっとっと、掴んじゃったものは今さら仕方ないけど、なんでこんなもん拾わなきゃならん(^^;
ユキワリソウ オンパレード (クリックで拡大) 
ユキワリソウ:スハマソウ、オオミスミソウの俗称。本来はユキワリソウという和名を持つ植物はサクラソウの仲間です。