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宝篋山(山口コース) ほうきょうさん 461.0m

比較的静かな山口コース周回

首都圏から近いため冬場のハイキングに人気の宝篋山ですが、その中でも極楽寺コースは交通の便も良くコース自体もよく整備され景観にも変化があってハイカーが集中しがちです。その分、他のコースは極楽寺コースに比べれば比較的静かに歩けるようです。
北西側から登る山口コースは途中から2つに分かれますので一方を登りに、もう一方を下りに使えば周回も可能です。双方とも樹林の中の登降ですがヒサカキ林に移行しつつある里山の林相の遷移を見ることができますし、尾根に達すると落葉樹の日だまり道をのんびり歩けて静かな山歩きを好むハイカーには向いているかも知れません。

関連ページ
宝篋山(極楽寺コース) http://www.kimurass.co.jp/houkyousan.htm
宝篋山(小田城コース) http://www.kimurass.co.jp/houkyousanodajo.html


     宝篋山頂上手洗車
          日だまりの尾根道
【日程】 2017年12月9日
【山域】 筑波
【天候】 快晴

【アクセス】
北関東道からなら桜川筑西ICから国道50号水戸方向へ出てわずかに東に走り鍬田交差点で右折して県道41号へ。北条で国道125号となりますが道なりで道路名が変わるだけです。その国道125号をわずか走り北条新田交差点を戻るように左折、500mほど先で筑波総合体育館(大池公園)の北側に回り込むように右折して大池の土手下を進みそのまま道なりに走ると大池を過ぎて1kmほど先の左手に臨時駐車場。(ナビはつくば市山口1413でセット。)
常磐道からなら土浦北ICから国道125号下妻、つくば方向へ出てそのまま国道を進みます。小田の小田十字路を過ぎて約2kmほどで北条新田交差点です。
【駐車地】

一段高くなっている空き地に約10台ほど。
【コース】
臨時駐車場 - 山口コース分岐 - 山口コース(2)
- 新寺コース合流点 - 小田城コース合流点
- 宝篋山 - 山口コース(1) - 山口コース分岐
- 臨時駐車場

初心者向き 4時間
【メモ】
駐車場までが難しい:
国道からの経路は上記アクセスより近道はあるもののわかりにくい上に道も狭いので遠回りにはなりますが北条新田から戻るように山口を目指しました。狭く複雑な道ですのでところどころにある案内板を見落とさないようにしなければなりません。
駐車場からはしばらく里道を歩きます。
筑波山と宝篋山とに挟まれた山裾の里はじつにのどかでこのあたりを散歩するだけでも楽しそうです。
前方に目指す宝篋山を見上げて里道を歩くうちにいつの間にか林道となりやがて山道に変わります。どこの里山もそうであるようにカシやヒサカキやアオキなどが繁茂するやや荒れ気味の樹林が続きます。

ヒサカキの樹林
急登もないまま頂上へ:
標高を上げるに従ってすっきりした樹林になっていきます。ヒサカキの純林が見事です。成長の遅いヒサカキですがここでは幹径が20cmほどもある巨木の林になっています。
常緑樹の森を抜けると尾根に出てその尾根上は落葉樹の樹林に変わります。
尾根に出た地点は小田城コースとの合流点で展望も良くベンチなどもありますので格好の休憩場所です。ここでしばらく大休止。
そこからやや急な登りを経て極楽寺コースと合流するとすぐに待望の宝篋山頂上です。

霞ヶ浦
 
好展望の宝篋山頂上:
静かだったこれまでの山口コースとは一変して頂上は大賑わいです。多くのハイカーは極楽寺コースから登って来たようです。
登り着いたところに宝篋印塔があってこれが宝篋山の山名の由来となっているというわけです。その宝篋印塔の手前に石でできた手洗車という珍しい石造りの車があってこれを手でくるくると回して手を清めるらしいのですが手水の代わりということでしょうか。傍らにたぶん破損したらしい同じような構造物があってこちらは手水車と彫られています。
頂上からは筑波山を見上げることになりますがその大きさが印象的です。標高が1000mに満たないために小さな山と見られているきらいがありますがどうしてどうして平野から一気に持ち上がるその大きさは関東の山の代表格のひとつと言えます。
その左側に遠く日光、足尾、赤城などの岳望が見事です。また秩父、富士山方面も逆光のシルエットながら南西方向の視界いっぱいに広がっています。一方、南東に目を向けると霞ヶ浦が広がっていて今更ながらその広大さにびっくりです。さらには霞ヶ浦のその先には太平洋をも眺められるという贅沢な宝篋山頂の大展望です。
【便利帳】 コンビニ:国道沿い
トイレ:駐車場にはありません。頂上直下、頂上。
【収穫】(^_^;  13片 230g 
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