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赤城五輪尾根・出張山1216m 薬師岳1528m 陣笠1475m

赤城外輪の北側一角を形成する静かな尾根 とってもラクチンでした

赤城の五輪尾根を歩いてきました。
赤城外輪内の名のあるピークはほとんど登った、と自慢してのですが、なんだか最近のガイドブックでは大沼の北側外輪山に出張山、薬師岳、陣笠など新手が顔を出してきて、これはイッチョやっつけてやらねば。(^^;
まあ、ピークはどうでもいいんですが、この五輪尾根、標高差も少なくツツジも多くさらには静かに歩けると聞 いて、これは行かねばなるまい、と仲間を誘って出かけたわけです。
雨の予報がまるっきりはずれ、青空がまぶしい暑いくらいの一日でした。お目当てのレンゲツツジはちょうど見頃、ほかにもサラサドウダン、ヤマツツジ、スズラン、クワガタソウなど春から夏へと遷る季節の花がたくさ ん咲いていました。

  サラサドウダン
(拡大)

  ベニバナイチヤクソウ(拡大)

  レンゲツツジ咲く長七郎山

【日程】 2000年6月18日
【山域】 赤城
【天候】
【地図】 1/25000赤城山
【アクセス】 前橋から赤城旧有料道路で大沼まで。沼尻入り口で左折、湖岸をわずかに走り橋を渡ったところで登るように左折してさいたま市立赤城少年の家まで。
【駐車地】 登山口近くに2,3台駐車できないこともない。
むしろ湖岸の駐車場の方が無難かも。。
【コース】 沼尻−出張峠−出張山−野坂峠 - 薬師岳 - 陣笠山 - 五輪峠 = 小沼 - 長七郎山 - 小沼
    五輪尾根:約2時間 長七郎山:約1時間
(ファミリー向き)

【メモ】 白樺牧場:
旧有料道路(赤城白樺ライン)を登り切ったところが白樺牧場。レンゲツツジがちょうど満開でした。
あたりは朱に染まるほどですが、その一面のレンゲツツジよりさらに多いかと思えるほどの人並みでごった返していて、おまけにアマチュアカメラマンらしいみなさんが前面に一列にずらぁっと陣取りしていて邪魔なこと。私たちはこんなところは敬遠して素通りです。

一転静かな道:
沼尻から浦和青少年自然の家に向かい、そこから山道となります。よく整備された歩きやすい道で、それもそのはず、ここは関東ふれあいの道だそうです。ミズナラなどが程良く茂り涼しい快適な道ですが、ほとんど水平道と言って良いくらいでさっぱり高度が上がりません。
やがて登るともなく出張峠。ふれあいの道はそのまま直進して下っていきますが五輪尾根登山道はここから右に折れていきなり急登となります。
このあたりから西に見上げる鈴が岳は高度感満点です。

次々と3つのピーク:
出張山までの急登もほんのわずか、出張山に着くとあとはなだらかな尾根歩きです。時々大沼が見通せたり白樺牧場あたりの朱に染まった斜面が見えたり、なかなか楽しい道です。
途中野坂峠で沼田へ20kmという標識で道を分け(こんな道いったい誰が行くんだ(^^; )すぐに小さな薬師の石祠を経て薬師岳。このあたりは南の緩やかな斜面と北側の深山の雰囲気漂う急斜面とが面白い対比を見せています。
さらにゆったりとした尾根を歩いて最後の陣笠。大きく展望が開け、あたりはレンゲツツジに囲まれてとても開放的なピークです。ほとんど真上ほどに見上げる黒檜山はでんと大きく、振り返れば大沼の向こうに地蔵岳が対峙して、赤城山の意外な大きさを感じることができます。
陣笠でゆっくり昼食をとり、あとはすぐ下に見える五輪峠の車道までほんの一歩き。

この日の長七郎山はなぜか貸し切り:
あまりのあっけなさに拍子抜けして、このまま帰るのはもったいないということになり、付録に長七郎山に回ることにしました。
小沼まで車を走らせ、駐車場から車道を越え、小尾根を左にとって小地蔵岳方向に工事用に広くなった道を進み、やがて外輪尾根にたどり着くと東の袈裟丸山群、安蘇山塊、大間々、桐生方面の展望が一気に広がります。かわいい栗生山が印象的でした。
頂上まではシロヤシオ、サラサドウダンが咲く緩い登りで、足弱でも登れる家族向きコースなのですが、なぜか同じ赤城の白樺牧場の喧噪が信じられないような静かさでした。
頂上に着くとさらに大展望が広がります。先ほど歩いてきた五輪尾根が情けないほど低く(^^;、一方黒檜山や地蔵岳は見上げるほど立派です。
頂上一帯は一面レンゲツツジ、風衝帯ゆえ低く這いつくばったまま一斉に花開いて壮観です。

帰りは小沼半周:
そのまま小沼へ向かう下山路をとって15分もすればおとぎの森入り口、そこから戻るように10分ほどで小沼です。シロヤシオ、ドウダンツツジなどが咲く楽しい湖畔の道を半周して駐車場に戻りました。


で、その自慢というのはこうです:
黒檜山、小黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳、小地蔵岳、長七郎山、茶の木畑山、荒山、鍋割山、鍬柄岳、鈴が岳、出張山、薬師岳、陣笠。
う〜む、まだ出てきそうな気もするな。「オレ、まだ知っとるぞ」とか言って道のないピークなんか教えてきたりしないようにね。(^^;
(ヤハズ山とかモロコシ山とかも聞いていますが、先手打って、こういう端っこにあってマイナーなのは赤城に入れてあげない。(^^; なんて勝手な。)
【寄り道】

ぐんまフラワーパーク みやぎふれあいの郷 道の駅大胡 ドイツ村
赤城南面は寄り道には事欠きません。

【便利帳】 トイレ  :上毛自然少年の家では貸してくれません。
      (よそんちのトイレをアテにするこっちが図々しいのですが。)
      湖岸の公衆トイレを利用するか白樺牧場で済ましてきた方がいいようです。