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  大小山313.8m(駒場より北面を登る)

駒場の奥に広がるカヤトの谷から大小山北面断崖を登る
大小山(妙義山)から北面を眺めると駒場から山頂直下まで広大なカヤトが広がっています。かつては耕作地や養鶏場などがありましたがゴルフ場が中途まで造成されたあげく放棄されたためすっかりカヤトとなってしまいました。
妙義山頂上から眺めるときつね色の広大なカヤトの平地から見事な雑木林を経て頂上直下の断崖に至るルートはなかなか豪快で楽しめそうです。一度歩いてみたいものだと前々から気になっていました。
そこで昨年出掛けたのですが、ゴルフ場造成地は入り口がフェンスで遮断され、強い調子の立ち入り禁止の看板がありました。その上、通りかかったイノシシワナを仕掛けているおじさんの話ではワナが多数あって稜線以外は危険だとのこと、すっかり出鼻をくじかれて断念してしまいました。その時は頂上からわずか下って直下の谷に降りてから断崖を登り返してきましたが、やはり全コース歩きたいものです。
正月明けの晴天の日、立ち入り禁止なら隣の尾根を越えて谷に入ってもよいかなという気持ちでまた出掛けました。駒場で共同作業らしい皆さんがたき火を囲んでいたのでなにか情報をお聞きしようと声をかけたところ、なんと、現在ゴルフ場は管理もしていないらしいからそのまま入って行けるよ、とのこと。これは、しめた。

なお、このコースは立ち入り禁止の私有地を所有者の意向に反して通るためオススメはできません。大小山北側の馬蹄形周回尾根を歩くか、途中から谷に降り立つコースをとるのがいいかもしれません。

(一般ハイキングコースではありません。)

関連ページ
大小山阿夫利神社より http://www.kimurass.co.jp/daishou.htm
大小山市界尾根 http://www.kimurass.co.jp/daishoushikai.htm
大小山大沼田より周回 http://www.kimurass.co.jp/daishouonta.htm
大小山百観音より http://www.kimurass.co.jp/daishoukannon.htm
大小山滝コース http://www.kimurass.co.jp/daishoutaki.htm
大坊山・大小山縦走 http://www.kimurass.co.jp/daiboudaishou.htm
大小山赤見コース http://www.kimurass.co.jp/daishouakami.htm
西場富士から大小山北面 http://www.kimurass.co.jp/daishoukita.htm
【日程】 2006年1月7日
【山域】 安蘇
【天候】 晴れ
【地図】 1/25000佐野、田沼
【アクセス】 東北道佐野ICからなら国道50号、東産業道路、国道293で越床トンネル手前、ラブホテル看板を入る。
群馬県方面からなら足利から国道293。越床トンネルを過ぎて最初の集落が駒場。
【駐車地】 駒場、ゴルフ場造成地間の路肩
【コース】 駒場 − ゴルフ場造成地 − 溜池 − 雑木林 − 左側谷へ − 直下断崖 − 妙義山 − 越床峠 − 駒場
実行程約3.5時間 ベテラン向き

    頂上からカヤトの谷を俯瞰

【メモ】 しばらくは舗装道路:
駒場から大小山
歩き出そうとすると、なんと北面の尾根を周回しようというハイカーと会いました。ご一緒することに。
駒場からゴルフ場造成地の中程まで簡易舗装が続きます。ゴルフ場造成地はしっかり入り口が閉じられてきつい調子の立ち入り禁止の表示があります。ちょいとゴメンよ、と声をかけて脇をくぐり抜けて入り込みましたが、他人の家に無断で入り込むような気分。見咎められたときのための言い訳くらいは考えておいた方がいいかな。
途中道がT字になって左右に分かれますが、これは左をとります。カヤトの真っ只中ですが造成地の跡ですから全体荒れた感じでカヤトの原の和んだ雰囲気はありません。
左手に溜池が見えると舗装も終わりすぐに鉄条網が現れ道も消えます。ちょっとうろうろして、踏み跡を探しましたが、この先はそれらしいものはなく、狭まった谷の右手に小沢と道跡がありました。地形図で駒場から谷の右(南西)縁に記された破線です。アズマネザサが道の真ん中に繁っていたりしますがどうやら歩ける状態で残っていました。

荒れた登路:
上から眺めるのと実際に歩くのとはこうも違うかと思えるほど荒れた谷で、カヤトも期待はずれでしたし、このあたりの雑木林も頂上から見るときれいな雑木が広がっているように見えたのにすっかり人の手から離れて荒れ放題です。大小山全体がそうですが、落葉樹にアオキ、シラカシ、ヒサカキなどが混じって雑然とした印象です。
道跡は途中から右斜面に登っていきますが、これは大小山から離れてしまいますから道跡から離れ沢をはずさないように沢沿いのかすかな踏跡をたどります。このあたりはコンパスと地形図をこまめにチェックしないとあらぬ地点に登り着いてしまうことになりそうです。さらに難しいのはこの谷をそのまま詰めると大小山の西の縦走路途中に飛び出してしまうので、途中から左にコースをとらなければなりません。山頂直下に出るにはここをはずさないことがポイントとなります。

頂上直下のミヤコザサの斜面から頂上へ:
落ち葉に埋もれた旧越床峠道
だんだん傾斜がきつくなるとミヤコザサが現れてきます。ここはかまわずササをかき分けて登り、一気に頂上直下に。尾根を登るという同行氏と分かれて、さらにササを分けると断崖下に登り着きます。頂上から投げ捨てられた空き缶などを拾ってから、もう3回目で慣れた断崖の登りをこなして頂上に飛び出しました。
上から眺めて、ご満悦。
帰路は越床峠まで縦走して、旧峠道に降り駐車地へと戻りました。
【収穫】(^_^; 31片 230g 断崖下にはビール空き缶 ポーンと捨てるにはちょうどいい(^_^;