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  八子ヶ峰 やしがみね 1833.4m

夏の賑わいがうそのような初冬の静かな草原

霧ヶ峰の北西端の高みが鷲ヶ峰とすれば対峙する南東端の高みが八子ヶ峰です。共にカヤトに覆われた草原状の尾根で、どなたにも登れるファミリー向けのコースが続いています。
夏には家族連れのハイカーで賑わう白樺湖周辺ですが、12月ともなればカヤトが風に揺れて人っ子一人いない寂しい風景が広がっています。リゾート周辺の騒がしさから無縁になれるほんのわずかな季節の端境にのんびり歩いてきました。
【日程】 2018年12月1日
【山域】 霧ヶ峰
【天候】 曇り、晴
【アクセス】 上信越道から佐久で分岐する中部横断道を佐久南まで走り、国道142に出て西に立科町へ。白樺湖入口で左折して蓼科牧場、女神湖、白樺高原を経てスズラン峠まで。白樺高原の交差点が少しわかりにくいですが蓼科高原方向へ直進です。
【駐車地】

スズラン峠先の道路の左右に駐車場。二十台ほど。

トイレ、水道あり。(水道は冬期使用不可)
【コース】
駐車場 − スーパートレール分岐
− ヒュッテアルビレオ − 八子ヶ峰東峰 − 八子ヶ峰(往復)
約2.5時間 ファミリー向き

        頂上三角点
             八子ヶ峰東峰
【メモ】
寂しい限りの白樺湖周辺:
稜線間近のスーパートレール分岐

夏には賑わいを見せる白樺湖周辺ですが初冬ともなる週末というのに行き交う車もなく寂しい限りです。そんな時期を狙ってのんびり散策です。
登山口駐車場には10台ほどの車、長野県の立地から言って名古屋方面からやってくる人も多いらしく名古屋や豊田などのナンバーが目立ちます。
八子ヶ峰稜線には全くハイカーの姿が見られないことで後から気づいたのですがこれらの車の主は皆さん蓼科山へ登ったようです。見上げる蓼科山は降雪か霧氷か、樹林は鈍色の空の下で白く輝いています。あっちへ登ったのかぁ、すごいなぁ。
駐車場にはトイレもありますが冬期は水道は使えません。(トイレだけは使用できます。)
疲れ気味のまま出掛けてきたのでこんな標高差100mほどのファミリー向けコースでも息が上がっていきなり疲れてしまいましたが、八ヶ岳山麓スーパートレールの分岐がある稜線まで我慢すればあとはルンルンのカヤトの広大な尾根歩きです。

すぐさま大展望:
ヒュッテ・アルビレオ
登り着いたところにヒュッテ・アルビレオが建っています。夏には賑わっているであろう山小屋も冬期間は閉鎖されています。
ヒュッテからは広大な茅原を望めます。振り返ればのしかかるようにそびえる蓼科山が印象的です。
風が冷たくて長居はできません。早々になだらかな尾根をたどる縦走路へ。

なだらかな尾根:
蓼科山
縦走路はときどき疎林の中を通ることもありますがおおむね茅原につけられた尾根道をたどるので常に広大な展望を楽しめます。
季節風による雲のために北アルプス方面は見えませんが近景の蓼科山、北横岳、縞枯山、振り返って車山、鷲ヶ峰、美ヶ原、鉢伏山などが一望です。ややどんよりした空のせいでくっきりとはせず輪郭だけにはなりますが南アルプスや中央アルプスも一応視界の中です。

    北横岳、縞枯山、茶臼岳

     車山

ちょっと残念な八子ヶ峰頂上:
新雪の前衛ピーク

ヒュッテあたりから稜線全体を見ると八子ヶ峰は遙か先に思えましたが、なだらかでさして登りもなくすたすた歩けるので意外に簡単にたどり着けます。
頂上からは広大な展望が得られますが残念なことにそこはもうスキー場の一角で足下からブルドーザ道が降って行きますしリフト降り場は尾根道脇です。わずかでも良いから尾根から外して設置してくれれば私たちも楽しいし、幾分かでも自然のままの地形が残った場所でスキーが楽しめるものをと思いますが、彼らにそんなことを願っても無理かな。
【便利帳】  トイレ:駐車場
【収穫】(^_^; 10g 5片
【寄り道】 菜ないろ畑:立科町芦田 産直果物と野菜 リンゴが種類豊富でおいしいです。
 
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