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浅間山108.6m 市街地の中の小さな山が驚くほどの大展望 奇祭・初山(ペタンコ祭り)も楽しい
(2000−1−22)
 東武伊勢崎線足利市駅のすぐ前、市街地の真ん中に小さいながらなかなか急峻に威張った顔で頭をもたげているのが浅間山です。
 ここは毎年6月1日、その年に生まれた男の子が参拝しておデコにペタンと神社の印を押して貰うという奇祭・初山(ペタンコ祭り)で知られた富士浅間神社があります。男の子がお参りするので男浅間と呼ばれ親しまれています。(もっとも最近は新生児に限らず何度も通う子供も多いのでお子さんのいるご家庭は一度出かけてみるのも楽しいかと。)
 では女の子はどうするのかと言えば、線路を隔てた隣に女浅間と呼ばれる丘があり、こちらで同じくペタンとやって貰うのです。男浅間が上社、女浅間が下社、というわけです。 この日は花火が上がり、屋台も出てなかなかのにぎわいです。子供たちはおデコにハンコを押された顔で一日過します。これでこの界隈の子供は元気に育つといわれています。ちなみにうちも連れて行きました。おかげで元気には育ちましたが、頭が良くなる御利益はないみたいです。(^^;
 女浅間は階段50段も上ればいいのですが、男の子のいる親は大変です。急な参道を子供を背負って登らなければなりません。(^^;

 うちは娘ばかりなので女浅間でした。ですから男浅間には登ったことがありません。わざわざハイキングに行くという話も聞いたことがありませんし、そもそも初山のお祭り以外で登った話も聞きません。(私も男浅間でペタンとやったはずですが、もちろん覚えてはいません。(^^; )

 でも、関東平野が尽きてここから安蘇山塊という場所ですから展望の悪かろうはずもなく、また見上げるときれいな雑木林に覆われ、日だまりハイクも良いかなと前々から思っていたのです。快晴に恵まれた土曜日の午後、浅間山とその南にある八幡山古墳群を結んで歩いてきました。

(2005−6−1)
 初山(ペタンコ祭り)に行ってきました。この日はなんでか暑いんです、毎年。ウィークディというのに、汗だくの若いおかあさん、おとうさんで大にぎわい。付き添いでおじいちゃん、おばあちゃん、おまけにおばさんらしい若いお姉さんまで繰り出してくるから、この日2万人もの人出があったとか。屋台のおじさん、儲かったかな?
 本来、その1年間に生まれた男の子が男浅間(上宮)、女の子が女浅間(下宮)と決まっていましたが、最近は共同参画、機会均等の浸透でしょうか、男の子でも手軽に下宮で済ましてしまう横着な親御さんもいるし、反対に上宮まで頑張って登ってくる女の子の親御さんもいます。ですから(ハンコは男の子と女の子では違っていますので)最近ではハンコを押す前に「男の子ですか、女の子ですか」と聞いてからぺたんとやっています。思いこみで迂闊に逆のハンコを押しちゃ、そりゃまずいもんね。(^_^; さらに最近では新生児だけでなく、元気に自分で歩いて登ってくるような子にも押してくれるようです。きっと、毎年来るんですね。自分のデコに押して貰ってるお調子者のお父さんもいました。今から自分が元気に育ってどーすんの。まだ大人になりきれてないってか。
 そんな楽しい祭事の風景を見るにつけ、世の中の片隅で虐待される子供たちや世界各地で戦争の犠牲になる子供たちと、ここにやってくる子供たちのように若いお母さんお父さんに大切に育てられている子供たちとを引き比べて、ホントに涙が出ちゃいますね。若いお母さんお父さんたち、頑張って。<-- オイ、オイ、どうしちゃったんだ、大丈夫か、山とんぼ。

 ところで、合目石にはなんと嘉永の年号が刻まれていました。歴史があるんですね。北関東にはここ以外にもペタンとやってる富士浅間神社がいくつかあるようです。元締めのあの富士山ではどうなんでしょう。聞いたことないですね。

 気分の良いコナラ、クヌギの道

【日程】 2000年1月22日
2005年6月1日(初山祭り)
【山域】 安蘇(足利)
【天候】 快晴
【地図】 1/25000足利南部
【アクセス】 東武伊勢崎線足利市駅
【駐車地】 駅前に民間の駐車場もありますが、やや離れた渡良瀬川河川敷駐車場が安くて便利。
駅前が500円または1000円、河川敷は200円。
初山の日に限り女浅間神社下の河川敷公園が無料開放されます。
【コース】 東武足利市駅 − 参道入り口 − 尾根 − 富士浅間神社 − 切り通し − 八幡山古墳群 − 八幡神社
(家族向き)

【メモ】 スタートは足利市駅:
渡良瀬川河川敷駐車場 に車を置いて、駅まで5分。さらに駅前の道を西に5分、山が迫ったところに参道を示す石標があります。 ここからよく整備されたつづら折りの参道を登れば頂上まではあっという間ですが、一応ハイキングなので山らしいコースを登ってみました。
段々畑の跡らしきところから踏み跡が右に折れてしばらくロープ頼りに急登すると祠があり、そのあたりは雑木林が遺棄された典型的な林相になっています。コナラ、クヌギの下はシラカシが優勢になって、アオキ、ヤツデ、ヒサカ キ、シュロ、イヌツゲなども見られます。このあたりはかつてはどこもアカマツが植えられていたのですが、人の手を離れて徐々に極相に遷っていく過程の見本の様です。 さらにわずかで尾根に達して表参道、南参道が合わさる地点に出ます。 余談ですが、ここは小さいといえども富士浅間山、立派な富士山の子分です。笑ってしまうのは、さすが富士山、合目石が在るんです。見つけたのは七合五勺と彫ってありました。 麓から標高差70mほどですから1合あたり7m! おい、おい。(^^)

予想通りの大展望:
山頂から渡良瀬川と赤城山を望む

尾根道を右にとってわずかで石鳥居をくぐり、朱塗りの社殿にたどり着きます。社殿前は芝生となって暖かい日差しの中、風もなく絶好の休み場です。すばらしい展望。
眼下に渡良瀬川がうねるように横たわり桐生へと遡っています。その先に白く赤城山が大きく、その左に草津の山々、さらに榛名、浅間隠、浅間、黒斑、さらに左に妙義と荒船、奥秩父の山々と富士山まで見通せるではありませんか。
目を北に 転ずると足利の山々、織姫山、両崖山、大岩剣が峰などが近く、かえって安蘇の展望は阻まれますが、それらのピークの隙間に高鳥屋山、丸岩岳、日光男体山が認 められます。
東側が木立に遮られて関東平野の展望は望めませんが、ほぼ270度遮る物なしの大展望です。

雑木の尾根:
南に続く尾根をたどるとそこは気持ちの良いコナラ、クヌギの雑木の尾根。参道を左に分け、またすぐに道が二手に分かれます。結局一緒になりますが、ここでは尾 根通しの細い道をたどりたいものです。ピークを一つ越えてまた山腹道に戻りやがて狭い舗装道の切り通しに出ます。
さらに次のピークを越えて進みましたが、造成後の崖と鉄条網に阻まれました。

八幡山へ:
八幡神社

仕方なく切り通しまで戻り、舗装道を下って一旦住宅街に出て、八幡山北側までは町歩き。 八幡山は山全体が古墳群となっていて、あっちにもこっちにももこもこと土盛りの小丘が続き、おろそかに勝手に歩けません。(^^)
程良く整備された椿が満開であたりが花びらで埋もれています。アカマツ、雑木も好ましく市民の散歩道となっています。 八幡山を抜けると八幡神社の裏手に出ます。ここは八幡太郎義家に連なる歴史ある神社でクロマツの巨木が圧巻です。

アドバイス:
逆コースで山頂に達するのがオススメ。 コースの最後が大展望という筋書きのほうが良いと思います。 駅から八幡神社まで山裾を歩いてもそれほどの距離でもありません。八幡様と聞 けば市民は誰でも知っていますからかえってわかりやすいかもしれません。
その場合、八幡神社から小学校裏の古墳群を斜めに抜けて住宅地の舗装道に出、その道を北に向かって自動車修理工場を目印に右折、切り通しまで狭い舗装道を登ります。 是非とも快晴の日を選んで双眼鏡片手に登って頂きたいと思います。拾い物の展望 が待ってます。

(2005−6−1 初山ぺたんこ祭り)
屋台が並んで大にぎわい。女の子の女浅間がほんの石段一登りなのに対して男の子の親はたいへん。暑い初夏の日差しにもめげず、登れ、登れ。
デコにぺたんとハンコを押していただいて、これで一年間、丈夫に育ちます。


  登れ登れ 若いお父さんお母さんたいへん

   にぎわう山頂

  デコにぺたん

   これで一年丈夫に育つね

渡良瀬川を隔てて
織姫山、両崖山、天狗山、大岩山など
足利の安蘇前衛の山々が一望
【寄り道】

女浅間にも立ち寄ってお詣りも良いかもしれません。
神社のすぐ下が「渡良瀬橋」です。

【便利帳】 トイレ  :足利市駅
コンビニ:足利市駅構内と駅前。八幡神社前にも。