目次
三国山 みくにやま 1636.4m

花は満開でしたが

雨の多い梅雨でせっかく春に足を鍛えたのがすっかり帳消しになってしまいました。夏山目前というのに軽い足慣らし程度の山から再スタートです。
上越国境の三国山はそんな山行にはおあつらえ向きです。花良し、展望良しでなにより楽ちんなのがいいですね。
花はニッコウキスゲやシモツケソウがちょうど満開でしたが、しかしあいにく悪天候で展望は空振りとなりました。頂上あたりから降り始め下山は雷鳴を聞きながらとなってしまいました。

     三国山頂上       三国トンネル 新潟側が見えます
【日程】 2014年7月27日
【山域】 上越
【天候】 曇り、雷雨
【地図】 1/25000三国峠

【アクセス】 関越道月夜野ICから国道17号。猿ヶ京温泉を過ぎて三国トンネル手前まで。
【駐車地】

トンネル手前、トンネル管理事務所前に駐車可能地。
現在谷側の工事中です。平日は工事作業車が出入りするでしょうから利用できるのは休日のみかもしれません。
【コース】
トンネル脇登山口 - 三国峠 - お花畑
- 平標分岐 - 三国山(往復)

全行程 3時間
【メモ】
トンネル脇からスタート:
関越道が開通してから三国トンネルを通ることは少なくなりましたが定期便などのトラックは走っていますし、遊びの車も苗場あたりに行くにはこちらが便利らしくけっこう走り抜けていく車は多いです。
駐車地から上越大橋を渡ったすぐ先のトンネル脇が登山口です。トンネルの右側に案内がありますから間違うことはないはずです。注意案内も立てられていますがたぶん赤文字と思われる部分がすでに消えています。どうやらヤマビル注意のようです。この山域は最近ヤマビル被害が多発しているそうです。
道は良く整備されて歩きやすくまた急な登りもないままヤマアジサイの花などを楽しみながらなんなく三国峠に登り着いてしまいます。

   三国峠
三国峠:
峠には御坂三社神社が鎮座して大きな灯籠、石鳥居が建っています。石鳥居は危険につき周囲を立ち入り禁止のテープで囲われています。
また倒れかかっていますがこの峠を訪れた人物の名前を彫った石板があり、坂上田村麻呂やら弘法大師やら与謝野鉄幹、晶子やら、ホントかいなって人物から峠を歩いたことがよく知られた人物までずらずらと並んで書かれています。
いずれにしてもこの峠が古くから開かれていたことがわかります。
なお、御坂三社神社は緊急時には避難に使用できるようです。
ここで生態系調査で登っていたお二人と少し話しましたが、結局ヤマビルの話になりました。今年は比較的少ないそうですが例年ヤマビルには悩まされるそうです。
昔は四万温泉付近の四万川流域に限られていたように記憶していますが棲息域を広げているのでしょうか。

ニッコウキスゲ満開:
お花畑

峠から右に折れてさらに登るとニッコウキスゲ、シモツケソウが次々現れて楽しませてくれます。
やがて左側が大きく開けた草原に出るとあたりはニッコウキスゲ、シモツケソウ、クガイソウの群落でちょうど満開でした。このあたりの草原はお花畑と呼ばれているそうです。
しかし残念ながらすっかり霧に包まれて草原の先すら視界が届きません。どのくらいの広がりがあるのかもよくはわかりませんでした。
快晴ならば好展望と相まって素晴らしい景観を楽しめることでしょうに。

雨の頂上:
霧の中を登る

お花畑から先は木製の階段が続きます。崩落地なので階段が崩れかけて傾いている箇所があってなかなか難儀な道です。階段の両脇は崩落防止のための枠組みがしつらえてあります。椰子かシュロの繊維を地表に張り付けた痕跡がありますが岩礫の崩壊には太刀打ちできなかったようです。
階段を登りきって左に平標山方面への道を分け、しばらく登ると三国山頂上です。最高点の頂上標識は縦走路を左に見送って右にわずかに進んだところです。
山頂には三角点、山名標識と「幸福の鐘」があり、その周囲は10人くらいは休めそうな平地となっています。
南側は灌木ですからたぶん展望が得られるはずですがあいにく冷たいものがポツリポツリ始まってしまいました。
慌てて雨具を取り出して昼食もせずにさっさと下山にかかりました。
下山中、一時かなりの大降りとなって雷鳴が聞こえたりしましたがどうやら無事に下山できました。
駐車場ではもう雨も上がって一部青空まで見えましたが、見上げる峠付近は相変わらず新潟側から登ってくる黒雲に覆われていました。

三国山花図鑑(写真クリックで拡大)

  ヤマアジサイ

  クガイソウ

  ニッコウキスゲ

  シモツケソウ

  ヤマブキショウマ

【収穫】(^_^; 19片70g

目次