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御堂山 みどうやま 878.3m

全山奇岩がにょきにょき

国道254号を内山峠から下仁田方向へ車を走らせるとき奇怪な岩塔が目に入ります。じぃとばぁあるいはじじ岩ばば岩と呼ばれている岩塔群です。
前々から気にかかっていましたが初冬の快晴の日に登ってきました。
じじ岩ばば岩だけでなく複雑な稜線やそこかしこに現れる岩峰、落ち葉に埋もれたナメ滝などそれは楽しい一日でした。


       帝釈岩上部尾根からの展望(荒船山、物語山、じじ岩ばば岩)

          御堂山頂上から表妙義を見る

       落ち葉ふかふか落葉樹林

      じじ岩ばば岩
【日程】 2010年12月19日
【山域】 西上州
【天候】 快晴
【地図】 1/25000南軽井沢、荒船山

【アクセス】
下仁田ICから国道254号で下仁田を過ぎ、妙義山さくらの里への道を右に分けた先4kmほどで藤井関所跡があります。旧道分岐まで行くと行き過ぎです。
関所跡脇の細い道を右折して林道に入ります。
林道は荒れている上にここまでと判断しにくいので早めに路肩の広い場所を見つけて駐車した方が無難です。
【駐車地】

林道に入って100mほどの路肩に2台くらい
その先にも何カ所か駐車可能地がありますが道が荒れていますから早めに駐車地を見つけた方が無難です。
【コース】
駐車地 - 林道終点 - じじ岩ばば岩尾根分岐鞍部
- じじ岩ばば岩(往復) - 御堂山 - 帝釈岩尾根分岐
- 展望岩(往復) - 高石峠分岐 - 本宿分岐
- ナメ滝 - 本宿 - 駐車地
実行程約5.5時間 
往復の場合一般向き
(本宿分岐からの峯沢下降はベテラン向き)

全体的に地形図だけでは現在位置をつかむのが難しい複雑な地形です。
【メモ】 荒れた涸れ沢を登る:
シモバシラ
 
駐車地からしばらく林道をたどり山道になるとほどなく登山道が大雨の繰り返しで沢になってしまったという感じの涸れ沢を登るようになります。(本物の沢は右下を流れています。こちらも涸れ沢です。)刈り払いをしてありますが道の左右を見ると刈り払い前はトゲのある木や雑草が生い茂っていたようです。
途中でシモバシラを見つけました。地上部が枯死しても維管束を伝って水分がしみ出しそれが凍って茎に霜柱様の氷がつく不思議な植物です。
小滝、といってもポタポタと水滴が落ちているだけの崖ですが、そこをトラロープをたよりに登ると山道らしくなり背後の山々も振り返られるようになります。
ふと左上部を見上げると突然奇っ怪な岩塔が目に飛び込みました。これがじじ岩ばば岩か。自然の造形というにはあまりに奇怪な。
唐突な対面に一瞬不思議な感覚に包まれさえしました。
登り道で頭上を見上げることはあまりないのでそれと気づかずに通り過ぎてしまうこともありそうです。
そのまま山道をたどるとあたりはきれいな落葉樹林になりすぐにじじ岩ばば岩に続く尾根の鞍部に飛び出します。これまでの登路とは一変してすっきりとした尾根です。
見上げると御堂山辺りはまだまだかなり登らなければならないようで、ひとまずじじ岩ばば岩を目指すことにしました。

不思議な岩塔:
じじ岩ばば岩に向かう尾根はやせ尾根ですが木々が適度にあってさほど危険は感じられません。むしろ岩を縫ったり木の根頼りに登ったりの楽しい道です。最後に急登をこなすと突然至近にばば岩とじじ岩を眺める岩棚に飛び出します。
自然の不思議としか言いようがありません。よくぞこの微妙な形状のまま存在しているものだと感動します。さらに驚いたことにはばば岩は一体ではなくなんと左側部分がわずかな隙間で分離していました。
じじ岩ばば岩から帝釈岩上部尾根
 
露岩の馬の背尾根をわずかに進むとじじ岩基部まで、さらにはじじ岩を少しだけ登ることもできるようです。私たちは危険そうなのでじじ岩基部まで行って見上げるだけにしました。
嬉しいことには振り返れば大きな展望も広がっています。なんと言っても大きく横たわっている荒船山が雄大です。その手前には物語山がめんべ岩を従えて聳えています。のどかそうな山村風景も信州街道沿いに伸びています。
さらに浅間山、高岩、鼻曲山なども見えます。
いつまでも座って眺めていたい場所ですがまだまだ頂上は先のようですから先ほどの鞍部まで戻り、頂上を目指しました。

急登で御堂山頂上へ:
鞍部からしばらく落葉樹林の登りですが一登りすると薄暗い檜植林地となります。斜面をトラバース気味にたどり高石峠分岐の鞍部に出ればそこからさらにひとがんばりで御堂山頂上です。
しかし期待に反して樹木のせいで展望はあまり得られず、わずかに表妙義が木々の間に眺められる程度です。とはいえ、妙義山の展望としてはけっこう特異な方向のようで、妙義山を真正面から見る角度となっています。それだけに迫力十分です。
数十メートル先に小ピークがありましたので頂上を避けそちらで昼食にしました。ここまではハイカーも来ないので初冬の日を浴びて静けさを楽しみました。
この小ピーク手前に熊棚を見つけました。こんな頂上近くまで登ってくるのにはびっくりですが、あのでっかい身体でかなり枝先まで登ることにもまたびっくりです。

帝釈岩へ:
帝釈岩の尾根からじじ岩ばば岩の好展望が得られると聞いていたので回り道してみました。
頂上から戻り、いったん大下りして登りの際にチェックしておいた尾根の踏み跡に入りました。あまり人の入っている気配は少ないですがそれでもどうにか踏み跡はたどれます。
帝釈岩上部尾根の展望岩からじじ岩ばば岩の全貌を見る
 
ここも尾根の両側は落葉樹が美しい斜面で、尾根も露岩を縫って快適です。右手には木の間越しにじじ岩ばば岩が対峙し、一方左手には赤松の尾根を眺め(結局地形図上のどの尾根か判断できませんでした。)その先に上州の平野を見通せます。
やがて大岩を回り込んで岩棚に出ると素晴らしい景観が待っていました。
じじ岩ばば岩の好展望台であるばかりか、その先の物語山、荒船山などが一望です。振り返れば大桁山が大きく、小沢岳など下仁田南部の山々もすぐ隣です。
一方、遠景もさることながら御堂山から滑る落ちるように高度を落とす周囲の枝尾根もなかなかの景観です。赤松と岩尾根の取り合わせはなんといっても日本の風景そのものです。
ここで地形図を眺めて、どうもこの岩棚は地形図上に記入のある帝釈岩とは別の場所なのではないかと気づきました。ではこの目の前の景観のどこが帝釈岩なのかというとそれらしい岩場も見当たりません。結局今も解らずじまいです。とりあえずは帝釈岩上部尾根と解釈して自分の中では決着。(^_^;

峯沢を下る:
いったん尾根を戻り、さらに高石峠分岐まで戻りました。
できれば峯沢を下って本宿に戻り周回コースとするもくろみですが、データがありません。果たして行けるのかどうか。もし下れないようなら尾根通しに進んで高石峠周りとして車道歩きを我慢するつもりでした。
高石峠分岐からは植林地をトラバース気味に下って再び尾根に出ます。尾根をわずかにたどると本宿分岐を指し示す小さな案内板がありました。難路と注意書きが加えられていますがどうやら行けそうです。直進すると高石峠のようです。
分岐した道は最初こそはっきりしていましたが植林地の中の急降下をしているうちにほぼ消えてしまい、その先をさほど多くはないテープマークをチェックしながらたどると枝尾根は左右の涸れ沢の合流で尽き、沢を歩くようになりました。ほぼ涸れ沢ですが落ち葉が岩を埋めていますので歩きにくいことこの上なく、なるほど難路だと納得しました。ところが難路の意味はこんなことではなかったのです。下るうちに周囲が高い岩壁となってきていやな予感はしたのですが、そのうちゴルジュ状の谷となり沢はナメ滝となりそれが落ち葉に埋もれて足下が判断できません。そして最悪だなぁとうんざりしたことにはナメ滝の末端で小滝の上に出てしまいました。なんとか右手に足場を探して回り込んで降りましたが尻をついて濡らしてしまいました。沢を下るのは禁物と言われますが、さすが岩だらけの山、こんな低山でも鉄則は鉄則だと再認識しました。
しかし難儀はしたもののこの辺りの景観は左右の岩とナメ滝と落ち葉を敷き詰めた落葉樹林とがなんとも素晴らしい雰囲気を見せてくれました。
やがてはっきりした山道に出てその先は奥深く伸びた林道となり、猿に出くわしたりしながら程なく本宿の駐在所先に飛び出しました。駐車地までは車道をのんびり戻りました。
頂上付近の熊棚
 
なんだこりゃ(本宿パワースポットだそうです)(^_^;
 
【便利帳】 トイレ:山中にはありません。道の駅しもにたが最後です。 
【謝謝】  参考ガイドブック 新・分県登山ガイド 群馬県の山 山と溪谷社 
【収穫】(^_^; 48片 30g