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  黒檜山 くろびやま 1827.6m
駒ヶ岳を経由して赤城山最高峰へ
(2015-8-12)
酷暑を逃れてちょっと涼しい赤城山へ。微妙な標高ですので炎天下では背中を灼かれてつらいものの樹林の中の道は涼しくて大汗をかくこともなしに登れます。
赤城山はかつてのような観光地としての賑わいはありませんが、山上で涼しい木陰に車を停めて昼寝を決め込む人や小沼周辺などで軽いハイキングを楽しむ人など手軽にアウトドアで一日過ごす人たちに格好の場所になっています。

(2021-7-24)
足慣らしをかねて駒ヶ岳東方の尾根を偵察しました。駒ヶ岳の尾根に隠れてなかなかその全容を見ることはできませんが、その駒ヶ岳東尾根の北斜面にはアカヤシオの群落があります。いつかその花に囲まれてみたいものだと思ってきましたがその場所に果たしていけるものか、確認するための偵察です。
【日程】 2015年8月12日(こちら)
2021年7月24日(こちら)
【山域】 赤城
【天候】 曇り
【アクセス】 上武道路(国道17号)終点を右折するとすぐに赤城神社大鳥居。大鳥居をくぐってそのまま道なりに走れば赤城道路で赤城山へ。湖畔を過ぎると右に赤城山ビジターセンター駐車場。
なお、上武道路は延伸中です。いずれ赤城へ右折するのは終点ではなくなるはずです。
【駐車地】
数十台駐車可能。
【コース】 ビジターセンター − 登山口 − 稜線 − 駒ヶ岳 − 大ダルミ − 黒檜山 − 展望地(往復)
約4時間 初心者〜一般向き

         黒檜山頂上

【メモ】
(2015-8-12)
いきなりの急登:
突然稜線に飛び出す
 

ビジターセンター駐車場に車を停めて向かい側の車道を大洞方向に進み覚満淵への歩道を分けて間もなく駒ヶ岳への登山口になります。
いきなりの急登です。しかし電光を切ってあるため実際は岩や木の根を頼りに登るような箇所はなく、また道はよく整備されていますから地形図の等高線から受ける印象とはだいぶ違います。
おまけに岩が重なっている急斜面では鉄製の階段が設置されていて至れり尽くせりの感じです。
登山口からしばらくは笹が繁茂していますが徐々に下草が疎らになりミズナラの森が深くなると突然稜線に飛び出します。小広い笹原にはベンチもあって休憩にちょうど良いポイントです。
登路はここで左に折れますが、右方向にもはっきりした踏み跡があって鳥居峠へと下れるようです。(サイト情報。帰りに鳥居峠で踏み跡が登っているのは確認しました。この道がどうやら互いに繋がっているようです。未確認。)
一息入れてしばらくは稜線歩きです。
道脇にはマルバダケブキやキオン、ヤマニガナ、オトギリソウなどが見られます。
東からの風のせいで稜線の東側はすっかり雲に覆われて期待の展望は皆無、ちょっと残念です。今回の山行の目的の一つは駒ヶ岳の東面の偵察だったのですがこれでは全体像すら掴めません。

駒ヶ岳:
快適な稜線歩きはすぐに終わってまた樹林の中の登りとなります。少し展望が開ける箇所があり振り返ると小沼を眺めることが出来ます。
駒ヶ岳頂上
 
しばらく登ると駒ヶ岳頂上です。すでに黒檜山頂上から下山してきたハイカーが数人休んでいました。
黒檜山へはやや左に折れるのですが頂上を通り越してやや右方向にそのまま尾根通しに下る踏み跡がはっきり続いています。少したどってみました。そのまま尾根が急下降する先までしっかりした形で通じていますのでどうやら使えそうな踏み跡です。次回、利平茶屋あたりから探ってみたいものです。
駒ヶ岳からは一旦大下りします。下りきると大ダルミと呼ばれている鞍部で、そこから今度は黒檜山を目指して200mほど登り返さなくてはなりません。見上げる黒檜山は視界いっぱいのでっかい山体で改めて赤城の最高峰であることを感じさせます。


黒檜山:
御黒檜大神

大ダルミからの登路では駒ヶ岳を望める笹原があり一息入れるタイミングになります。しかし駒ヶ岳は相変わらず東側半分が雲の中です。
駒ヶ岳から1時間弱で傾斜が緩むと右から花見ヶ原からの登路を併せ、すぐに鳥居と石祠と石碑がならんだ御黒檜大神に着きます。昔は北側に大展望が得られましたが現在は木々に阻まれて少々残念です。
さらに平坦尾根を進むと北登山口からの登路を併せます。そしてその先でやっと黒檜山頂上。小広い平地で山名板と二等三角点が頂上を示しています。10人あまりのハイカーが休んでいました。
展望もなくただの休憩ポイントという感じです。
山名板とともにこの先の展望ポイントを示す案内板が尾根通しの道を進むよう促しています。その展望地はかつては秘密の場所でしたが御黒檜大神からも黒檜山頂上からも展望が得られなくなってしまったのでは仕方ありません。
尾根道をそのまま進むと小さな石祠がありその左手のガレ場跡が良い展望ポイントになっています。雲が掛かって遠望はききませんでしたが眼前に鈴ヶ岳、野坂峠からの北面尾根、小黒檜山、その先に沼田方面が見通せます。
この展望ポイントから笹の密生した斜面を下ると小黒檜山へ縦走できますが藪に慣れたベテランの領域です。

覚満淵:
覚満淵

黒檜山から往路を戻り約1時間半ほどで湖畔の登山口まで戻れます。
最近あまり行ったことのない覚満淵に寄ってみました。
記憶では湿地帯だったような気がしていましたが実際は池と草原でした。記憶違いか長年の間に変わってしまったものか、わかりません。                                                  

黒檜山花図鑑(クリックで拡大)

  カワラナデシコ

  ハナウド

  イワギボウシ

  マルバダケブキ

  ワレモコウ

  ヤマユリ

駒ヶ岳東尾根の密かな踏み跡
(2021-7-24)
駒ヶ岳から急な尾根を下る:
狭い駒ヶ岳頂上は多くの登山者でいっぱいでした。
頂上から東に尾根が延びていますので休憩のハイカーの間をすり抜けて比較的はっきりした踏み跡をたどるといきなり急な傾斜の尾根に変わります。尾根はやや幅を広げてルートの見定めが難しくなったことに加え踏み跡もミヤコザサの藪に埋もれて消えました。アカヤシオ群生地は左斜面のはずですが尾根をそのまま下ると右に折れてしまいそうです。少し混乱したあげくあたりの地形をあちこち確認しましたがどうもここだという方向が見いだせないまま本日はこの辺で断念ということにしました。花の季節に改めて探索するつもりです。

駒ヶ岳の花(クリックで拡大)

 ヤマボウシ

  ナツツバキ
【便利帳】 トイレ:ビジターセンター駐車場
コンビニ:大鳥居の手前に2店
【収穫】 2015-8-12 72片 560g
2021-7-24 29片 150g
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