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秋の風景が素晴らしい大円地:
大円地が近づくと周囲の豪快な岩峰群に圧倒されます。男体山から櫛が峰、入道岩、鷹取岩へと続く大岩壁は高々数百メートルの標高とはとても思えません。どこをどう登れば頂に立てるのかと困惑するほどです。
一方、そんな豪快な景観とは対照的に大円地の集落は秋の陽をいっぱいに受けて静かなたたずまいを保っています。庭先には熟して鮮やかな色合いになった柿が空の青さに映えています。あたりは茶畑として耕されていますが、奥久慈の茶は冷涼な気候がかえって良質の茶の生産に適しているとかで、最近人気だそうです。刈り込みを免れた枝先には白い花がひっそり咲いていました。
満車の駐車地には某巨大ハイキングクラブがバスで乗り付けたようで、頂上で会ったら大変だなぁとちょっとうんざり。まあ、私たちも18人のグループですからあまり文句の言える立場じゃありません。
岩稜を直登して一気に頂上を目指す健脚コース:
大円地のはずれで健脚コースと一般コースとに分岐します。なんとも趣のないコースの名前ですが、まあ、名前はともかく、健脚コースから登って一般コースを下れば周回できるので好都合です。
最初はヒノキ林のなかの急登ですが、やがて雑木になり鎖が現れるとあたりは今盛りの紅葉で一気に明るくなりました。鎖を頼りにまず登り着くのが展望台と呼ばれる岩棚です。ここからは男体山に隠れる北方面を除き、ほぼぐるり270度の展望が広がっています。見上げればまだ頂上は頭の上、さらに急登に次ぐ急登が待っています。
ここから頂上までは鎖の連続ですが、さほど危険なところもなく、頑張りさえすれば大丈夫というようなコースです。
最後のちょっと難儀する鎖場を登りきれば袋田の滝・月居山から延々とやってきた縦走路に合流し、そこは東屋の建つ平坦地となっています。ここまで来れば頂上の喧噪が聞こえています。
大混雑の頂上からは空撮のような大展望:
筑波山方面の展望
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頂上は子供会の親子数十人グループやら中高年大部隊やら、もぉ大混雑。子供会がそこここにお弁当を広げて楽しそうに昼食をとっているのとは対照的にどうも中高年はお行儀が悪いグループが多く、三角点や展望のよい神社周辺を占領して写真も思うに任せません。人生の先輩に「皆さんが景色眺めたいようですから場所空けてくださいませんか?」なんてお願いするってのも情けない気持ちです。
頂上は小広い平坦地となって一段高い地点に石造りの神社が鎮座しています。ここからの展望は第一級です。ただし絶壁の縁ですから落ちたらひとたまりもありません。縁には笹が茂っているため怖さを感じることがなく、皆さん柵の外に出て平気な顔ですが、事故がないのが不思議なくらいです。
NHKアンテナや木立で邪魔される高萩方面や八溝山の展望もちょっと脇へ廻ればよく見渡せます。このあたりの地形はじつに不思議で、立っている地点を境目にして久慈川筋は断崖となっているのに水府村方面はなだらかな丘陵地といった風景です。ここは山と言うより巨大な段差と言う方が当たっているようです。
一般コースの方がじつは危険:
下山路から望む奥久慈岩稜
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帰路は一般コースを下山しました。登路とは一変して緩いラクチンな道です。でも、右の足下は300mほどの断崖絶壁で、万一のことを思うとぞっとしますが、登山道脇は笹が隠してそれと気付きません。
途中何の変哲もない場所に真新しい花束が飾ってありました。笹を分けると目もくらむ断崖上です。きっと転落死亡事故があったのでしょう。合掌。一般ハイカーがやって来る初心者コースですから登山道の付け替えが望まれます。
ちょっと気持ちを引き締めてさらに下ると、向かいには奥久慈岩稜が豪快な姿を見せ、あたりは紅葉の盛り。今が時期的にもこの山域の一番輝くときかもしれません。
大円地越・珍しいケヤキ自然林:
やがて峠の平坦地に達します。大円地越です。東屋が建ち休憩にちょうど良いポイントです。
この一帯はケヤキの自然林となっています。ケヤキと言えば関東では屋敷林を思い浮かべるほどで、自然の姿というのはあまり見かけることはありませんが、ここはほぼ純林に近い密度で生育しています。一見の価値ありです。
周囲にはモミジもあり鮮やかに色づいていました。
紅葉の下山路:
大円地上の紅葉
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大円地越から大円地に向かって下り始めるとすぐさま赤や黄に染まった葉が陽に輝いて紅葉のオンパレード。こんな低山でこれほどの鮮やかさにはそうそう会えるものではありません。途中、植林地を通るもののそれ以外では大円地までずっと鮮やかな紅葉が続きました。
大円地から改めて見上げる奥久慈岩稜の迫力には圧倒されました。
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