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北横岳 きたよこだけ2472.0m(北峰2480m)

ロープウェイで標高2300mへ

天気予報ではあまり期待出来ない空模様でしたが、とにかく長野方面へ出かけるだけは出かけて、閼伽流山トンネルを抜け佐久に入ったところでぐるり眺めて一番天気の良さそうなところに登ろうということにしました。
ところが佐久は霧の多いところで、この日も自分のいるところが霧に包まれて周りの天気どころかこの霧の上空が晴なのか曇りなのか判りません。とりあえずそのまま走って佐久ICを過ぎたところで霧が晴れてきて見回したところ高曇りでどこにでも登れそうです。ここまで来たなら北八ヶ岳方面へということになり、しばらくぶりに北横岳をめざしました。なんといっても楽ちんなロープウェイが決め手です。(^_^;

関連ページ 北横岳 三ツ岳 http://www.kimurass.co.jp/kitayoko.htm


      北横岳南峰頂上

          蓼科山 遠方は後立山方面
【日程】 2016年9月17日
【山域】 北八ヶ岳
【天候】 曇り

【アクセス】 上信越道佐久小諸JCTから中部横断道へ。佐久南IC(2016/9現在ここが終点)から国道142。
望月トンネル先で左折して県道151,152、あるいはその先の立科まで行って白樺高原入口で左折して県道40。(いずれ合流します。)
第2蓼科牧場、女神湖を過ぎて白樺高原を抜け蓼科湖、茅野方面へしばらく走ると北八ヶ岳ロープウェイ入口。入口から山麓駅まではわずかです。
【駐車地】 ロープウェイ山麓駅前に大駐車場。無料。
【コース】
ロープウェイ山麓駅 = 山頂駅 - 坪庭 - 三ツ岳分岐
- 北横岳ヒュッテ - 北横岳南峰 - 北峰 (往復)

初心者向き 3.5時間

ロープウェイ料金 往復 1,900.-
【メモ】
坪庭から南アルプス・甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、北岳
意外に遠望のきく高曇り:
北八ヶ岳ロープウェイで労せずして2250mの高みへ。
山頂駅の目の前は坪庭と呼ばれる溶岩台地でゴヨウマツ、コメツガなどの灌木が疎らに生えた高山的景観が展開しています。
足元にはシラタマノキやクロマメノキなど低木が実が付けて秋の到来を告げています。
ロープウェイからも山頂駅付近からも南アルプス、北アルプスが一望です。あいにく快晴ではないので鮮やかに見えるわけではありませんがシルエットがくっきりした遠望が楽しめました。
観光客を念頭に整備された道が坪庭を一巡りしていて途中まではその道を観光客と一緒に歩きます。
坪庭周回歩道の最奥で北横岳への道が分かれ急に静かになりました。
夏の花々はもうとっくに終わり、といって紅葉にはまだ早い中途半端な時期ですから登路の低木の木の実や岩を覆う苔などを見ながらただひたすら登るしかありません。
電光を切って急登をこなして一旦傾斜が緩むとほどなく北横岳ヒュッテ。たくさんのハイカーが休んでいました。

南峰より縞枯山
展望が素晴らしい北横岳:
ヒュッテからまた少し急な登りになります。樹間から背後の坪庭や縞枯山が望めるポイントもあって急登もあまり苦にはなりません。前方が開けたと思うといきなり北横岳頂上に飛び出します。
北横岳頂上は火山の火口壁の一角なので円周のどこを頂上とするのかわかりにくい地形で、この登り着いた南峰に三角点があるものの最高点はさらに先の北峰です。
北横岳はすでに火口の形状が崩れて円周上を一周することはできませんが火口部分を覗いてみるとしっかり火口湖も残存しています。しかし私たちの抱いている火口のイメージとは違って全体が深い樹林に覆われていて火山活動を休止して既に相当の年月を経ていることがわかります。
頂上からは中部山岳が一望で、近景の山々はもちろんのこと南アルプスや遠く北アルプスまでも届く展望が広がっています。南アルプスは甲斐駒ヶ岳が最前列にどんと構えて立派に見えます。まるで北岳も仙丈岳も従えているかのようでした。北アルプスは曇り空というのに鹿島槍、五竜岳、白馬岳など後立山まで見通せました。
また眼下には縞枯山荘の草原も見下ろせて優しく穏やかな北八ヶ岳の雰囲気に心和みます。一方反対側の北方向には蓼科山が聳えていて頂上の岩石群さえわかるほどの近さです。

北峰より浅間山、黒斑山
北峰へ:
北峰までは高低差のない尾根道を歩いて5分とかかりません。
三角点もなく主峰としての扱いはされていないようですがこちらが最高点です。
こちらからは浅間山、黒斑山、湯ノ丸山など小諸周辺の山々が一望です。
ここで昼食にしましたが霧が出てきて風が急に冷たくなりましたので早々に退散しました。
南峰まで戻ったときには先ほどまで見えていた南アルプスも北アルプスもすっかり霧に隠れていました。
帰路は往路をそのままたどることに。

気の早い紅葉の七ツ池:
七ツ池

北横岳ヒュッテまで戻り、案内板に従って七ツ池に寄ってみました。
ほんのわずかな距離なのにハイカーも素通りするのか静寂に包まれた湖沼群です。気の早い一部の樹木がすでに紅葉し始めていました。
七ツ池と言うからには七つあるのでしょうが私たちが行けるのは2つの池のみです。一つ目の池と二つめの池は少し雰囲気が違って、手前の池に比べて奥の池は周囲の樹林に針葉樹が多いようです。
どちらも静かに水をたたえて、北八ヶ岳らしい雰囲気を見せてくれています。耳を澄ませばしーんと「静寂の音」が聞こえるようです。
ヒュッテまで戻りあとは山頂駅まで降るだけです。
紅葉が始まった七ツ池

北八ツ・秋の小さなみのり(クリックで拡大)

  ゴゼンタチバナ

  クロマメノキ

   シラタマノキ  

  ガンコウラン
【便利帳】 コンビニ:望月、立科に3店ほど
トイレ:山麓駅、山頂駅、北横岳ヒュッテ(有料)
【寄り道】 直売所:ふれあい市菜ないろ畑 立科町の白樺高原入口交差点で国道から蓼科高原方向へ曲がってすぐ 季節の野菜や果物など
【収穫】(^_^; 24片 280g 
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