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袈裟丸山 マルバダケブキ群生地 けさまるやま

笹原がこの時期だけ濃黄色に染まる

以前見つけた袈裟丸山のマルバダケブキ群生地、開花に合わせて出かけてきました。
いやはや、すごい群落です。満開だろうと予想していた日は天候に恵まれず断念、1週遅れでやや盛りは過ぎてしまいましたがそれでも広大な笹原を彩る花々は圧巻です。花に埋もれてシアワセ気分のひとときでした。

    マルバダケブキ       袈裟丸山
【日程】 2020年8月29日
【山域】 足尾
【天候】

【アクセス】 国道122号を草木ダム先の沢入で寝釈迦の道路案内に従って左折。林道を途中で塔ノ沢への道を分けてそのまま道なりに走って折場口。
【駐車地】 折場口(弓の手コース登山口)。十数台。ツツジのシーズンは大混雑しますが夏は余裕があります。
【コース】
折場口 - 弓の手コース
- 笹原展望地 - マルバダケブキ群生地
- つつじ平 - 賽の河原(往復)

行程 2.5時間 一部道なし
【メモ】
春に見つけた開花前のマルバダケブキ群生地:
開花前のマルバダケブキ群生地(5月31日)

今年の春、ツツジも終わって静寂の戻った袈裟丸山をのんびり歩きましたが下山の際に弓の手コースの最上部にマルバダケブキの大群生地があることに気づきました。
何十回と登っている袈裟丸山ですが暑い夏に歩くことはなくこの時期の様子は全く知らなかったというわけです。
一斉に開花したときにこの場所に立ってみたいものだ、とそのとき以来狙っていました。
余所の山の開花具合などを参考にして山行日を決めましたがあいにくその週末は天気が崩れて断念してしまいました。最盛期は逃したかもしれないと思いつつ1週間遅れの山行となりました。

おお、咲いとる咲いとる:
咲き乱れるマルバダケブキ

弓の手コースを登ること30分、笹原展望地に出ると笹原上部に濃黄色の群落が広がっているのが見えます。これほどの大群落はついぞ見たことがありません。広大な笹原の上部一帯はマルバダケブキのお花畑です。
花を踏まないように笹原を回り込んで群落の縁を登りながらカメラのシャッターを切りました。振り返れば笹原の向こうに赤城山が聳えマルバダケブキの花を前景に広大な眺めをわがものにしました。
誰もいない袈裟丸山、花の中に座って至福のひとときを過ごしました。いつもツツジの季節に登る袈裟丸山ですがその時期の混雑にはうんざりでこの弓の手コースを登ることはほぼありません。せいぜい下山時に一気に通り抜ける程度です。しかし晩夏の時期ならばこんなに静かな袈裟丸山を堪能できるということです。

     赤城山

袈裟丸山夏の花

 マルバダケブキ

  マルバダケブキ

  ゴマナ

賽の河原まで:
ちょっと足を延ばして(といっても平坦でわずかな距離です。)つつじ平の展望台から賽の河原まで歩きました。
ここにもマルバダケブキの群生地がありました。
賽の河原
むしろ弓の手コースの群落より密生しているようです。ただ、樹林内の草地なので広大な眺めとセットになっている先ほどの弓の手コースの群落ほど印象的ではありません。
その先の展望台にも登ってみましたが周囲の樹林が成長してかつての雄大な眺めは得られなくなっています。かろうじて袈裟丸山の頂上部が見える程度です。
展望台下が日陰になっていてベンチもあるのでちょうどよい休憩場所です。一休みして賽の河原まで足を延ばしてから積乱雲が湧いてきたのを潮時に引き返しました。
いつもは休憩中のハイカーでいっぱいの賽の河原もこの季節ですから誰もいないかつての静けさを取り戻しています。昔は袈裟丸山に登る人なんてほとんどいなかったためメインコースでも誰にも会わずに一日歩いたものです。そんな昔を思い起こすような静けさでした。
【収穫】(^_^; 10片200g
【トイレ】  折場口(弓の手コース登山口)駐車場 
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