| 【メモ】 |
浄土平まで一気に車で:
浄土平は標高がほぼ1600m。磐梯吾妻スカイラインを一気に車で登ってしまいますので浄土平周辺のどの山もすっかりラクチン登山です。
スカイラインは濃い霧の中を走ってきましたが、浄土平では青空も覗いて絶好の登山日和となりました。
浄土平には大きすぎるくらいの駐車場、レストハウス、ビジターセンター、天文台などがあります。昔に比べるとハイカーも観光客も減少した印象で、駐車場はガラガラでした。
登山道阿h臨時駐車場を突っ切った先から始まります。駐車場からしばらくは右に噴気口を見上げながら遊歩道をたどります。オヤマリンドウやウメバチソウなど初秋の花が盛りです。酸ヶ平と一切経山との分岐を右に取るといきなり急登が始まります。登路にはクロマメノキがたくさんあって、その実を摘んで口に入れると甘酸っぱさが広がって一息入れるタイミングにいい具合です。(本来、国立公園内ですからいけないんですけどね。)
一切経山から見下ろすコバルトブルーの五色沼:
酸ヶ平分岐を過ぎると傾斜も緩んで山上漫歩となります。左後方には鎌沼も顔を見せ、前方には目指す一切経山のドーム状の山頂が見えます。
一切経山頂上から五色沼
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だらだら登りしばしで山頂です。山頂にはいくつもの標柱が林立して信仰の山であることが判ります。以前、初夏の頃に法螺貝を吹きながら山伏姿の先達に率いられた講の皆さんに会ったことがあります。
頂上はかなりの広さですがそのまま進むとガレた急斜面のその下に五色沼を見下ろすことになります。この五色沼との対面は初めての人なら衝撃と言っていいくらい印象的なはずです。霧の流れに従って変化する日の光を受けて、刻々とその色合いを変える湖面は妖しいくらいです。どなたが言い出したのか、この沼は「魔女の瞳」と形容されています。
この日も湖面を霧が流れていたため、日差しが忙しく変化して湖面は鮮やかな変化を繰り返していました。まさしく五色に変わる山上湖です。いつまで居ても見飽きることのない魅力です。
左手を急下降して湖畔に立つこともできます。五色沼を間近に見ることが出来ますし、左手の草原もクロマメノキやオヤマリンドウがたくさんあって楽しめます。しかし戻るのは一苦労です。また3、40分あれば向かいの家形山に登ることもできます。この家形山は長大な吾妻連峰主脈縦走の起点でもあります。しかし、今日のところはここまでにして鎌沼へ。
底抜けの明るさの酸ヶ平と鎌沼:
途中まで往路を戻り、分岐から右に酸ヶ平への道を下降すると立派な避難小屋とトイレがあります。さらに下って酸ヶ平の一角で浄土平から直接登ってきた道に出会います。しっかりした木道で、足下には池塘の周囲にウメバチソウやアキノキリンソウなどが咲いていました。
酸ヶ平 右前方は前大巓
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初夏なら湿原の周囲をコバイケイソウの白い花がとりまくのですが、すでにこの季節では枯れた葉が倒れているばかりです。
木道をたどると湿原の先が鎌沼です。蓬莱山を1/4周するような鎌の刃の形をしています。底抜けの明るさです。向かいの蓬莱山の針葉樹林と相まって北方的景観がじつに好ましく、また振り返れば前大巓と一切経山がせり上がって眺められ今歩いた跡を目でたどることができます。
鎌沼
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湖畔をしばらくたどると谷地平分岐となり、その分岐を左に取ると湖畔をたどって浄土平へ戻ることができます。私たちはここを右にとり、さらに次の分岐で谷地平への道を分け姥ヶ原へ向かいました。姥ヶ原は火山性の台地で、半ば草原、半ば矮性の針葉樹の疎林という感じです。眼前にはゆったりとしたドーム形の東吾妻山が見えます。この気分の良い原で昼食としました。
シラビソに覆われた東吾妻山:
姥ヶ原の端で十字路となり右が谷地平、左が浄土平、そしてそのまま進むと東吾妻山登路です。
うっそうとしたシラビソの樹林の中の登りですが、純林というわけではなくたくさんの樹種がある豊かな森です。その下層を背丈の高い笹が埋めていて、景観だけからいえばちょっと鬱陶しいくらいです。ツルリンドウやギンリョウソウなどを見ながらひたすら登るしかありません。
30分ちょっとの我慢でいきなりハイマツ帯となり一気に展望も広がって、見上げた姿から想像もつかないようなカラッとした乾性の頂上帯となります。もちろん大展望です。一切経から延々と西吾妻まで続く吾妻連峰主脈のたおやかな稜線が雲の中に見え隠れしていました。
ここから磐梯山方面の展望も得られるはずですが、あいにく雲の中でした。
下山もうっそうとした樹林の中です。途中、コース右手に展望台があります。(ここの道標の方向表示がちょっと勘違いしやすく、右左を取り違えてしまいました。) 展望を示す案内板によれば裏磐梯の湖沼群が見渡せるようですが、こちらも雲の中でした。
最後まで楽しませてくれる景場平:
景場平の池塘
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高度を落とすに従って巨木が見られるようになります。またシラビソだけでなくコメツガも目立ちます。シラビソ、コメツガともに、のたうち回るような姿をしたこの山の主と呼ぶにふさわしい老樹をいくつも見ました。
樹林から突然平坦地に飛び出すとそこが景場平。湿地帯ですが樹木も多く、むしろ沼が次々と現れる平坦地といった景観です。霧も出てきて池塘の幻想的な雰囲気を味わうことができました。
景場平からまた一旦樹林の中となりますが、それもわずかで、ひょっこり鳥子平の自動車道に飛び出し、浄土平から車を回してくれた仲間と合流しました。
ここまで火山性のガレた一切経山から酸ヶ平の湿地、鎌沼の湖沼、姥ヶ原の火山性台地、東吾妻山の樹林帯さらに景場平の湿原性の池塘群とたどりましたが、このわずかなルートの中によくぞこれほど変化のある景観がちりばめられているものだと感心します。山のエッセンスをぎゅっと押し込んだような吾妻山、いつもいつも楽しませてくれます。
(2009−6−14)
雨と霰と雷に見舞われましたが、そのおかげで静かな一切経山を堪能できました。
一瞬だけ五色沼が姿を現しました。
浄土平ではコイワカガミが満開でした。
大雪田(一切経手前) |

イワカガミ(浄土平) |
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