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本城富士 ほんじょうふじ

小気味よい展望のかわいいピーク
足利市街を見下ろす小さな富士山。麓から見上げると端正な台形でまさしく富士山です。数年前までは木々に覆われていましたが最近突然伐採されて街から見上げてもちょっと登ってみたい気にさせる姿に変わりました。
今を去ること60年前、旧足利高校の運動会に本城富士登山競走というものがありました。当時この本城富士は背丈の低い灌木に覆われてどこをどう登ろうがお構いなしでおまけに登っている姿が麓の校庭から丸見えという運動会にはうってつけの状態でした。参加者はあらかじめ登って自分の有利なルートを探しておいてよーいドンで自分の定めたルートを駆け上がるというものでした。脚力もさることながら前日までのルート探索が順位に大きく影響する愉快な種目でした
そんな懐かしさもあって伐採後日も経たないうちに早速登ってみました。


     両崖山付近から本城富士(中央のピーク)

    本城富士頂上     
【日程】 2024年11月3日
2024年11月23日
【山域】 安蘇前衛
【アクセス】 足利市街を北に向かう昭和通りで運動公園(総合グランド)をすぎて次の信号で左折、青木病院方向へ。そのまま青木病院を過ぎ西に谷間いを走ってほぼ最奥で案内板にしたがって左折するとすぐに右側に駐車地。
【駐車地】
 

登山口前に駐車場。
最奥のお宅で自宅の駐車地を解放しています。謝謝。
2,3台駐車可。
水道があります。
【コース】

 登山口 - 本城富士鞍部 - 本城富士
- 弁慶岩 - 両崖山展望テラス - 両崖山
- 雷電山分岐
- 小谷山 - 雷電山
- 雷電神社 - 駐車地

 実行程約3時間 一般向き
【メモ】
あっという間に頂上:
本城富士頂上

駐車地から沢沿いの道を緩やかに登って本城富士直下の鞍部に登り着くと道は左右に分岐し左にとると本城富士です。
わずかに登ると小綺麗に伐採された頂上に。
岩がちの尾根状の細長い頂上で足利市街を眼下に見下ろしその先には関東平野がどこまでも広く続いています。
左に目をやれば足利東部の低山がうねうねと続きそれらは近景の雷電山、小谷山に隠されます。これからミニ縦走しようとする尾根筋です。
頂上は腰掛けるには格好の露岩や切り株などが多くまだ休憩するほど歩いてはいないものの展望を楽しみながら一休み。


   足利市街と関東平野
 
   荒船山 蓼科山

弁慶岩
爽快な眺望:

鞍部まで戻りそのまま先ほど登ってきた道の分岐を過ぎて両崖山へ続く露岩の尾根を登ります。すぐに左手に大岩が現れます。天狗岩と呼ばれている展望岩です。道はその展望岩を左に見て続いていますが岩上に登ることも可能です。転落すればただでは済まないほどの大岩ですのであまりおすすめはできません。右手から回り込んでも岩上に立つこともできます。
やがてあまり歩かれていない道に不似合いなコンクリートの階段が現れます。きっとその昔は両崖山への登山道としてもっと歩かれていたと想像できます。
最後に急な登りを超えると両崖山への尾根道に飛び出しました。すぐ左に展望テラスがあり織姫山からやってきたハイカーで賑わっていました。こちらも爽快な展望です。

雷電山へ馬蹄形縦走:
展望を楽しんだら両崖山から雷電山へ続く縦走コースを通って下山することに。
両崖山には御嶽神社が鎮座していますので日頃の山の安全の祈って参拝をおすすめですが不信心者(^_^;には巻き道もあります。石段の途中の灯籠の脇から右手に入るとしっかりした登山道が切られています。たいして節約にはなりませんが切岸や空堀などが見られなるほどここが大規模な山城だったことがわかります。
両崖山から先は露岩と赤松の気持ちのよい縦走路が続き雷電山分岐で主稜線縦走路と分かれて雷電山を目指します。意外に登降があって一部固定ロープもあり侮れません。
主脈の右側下方には大規模な伐採地が広がっていますが縦走には飽きてしまったという向きには注意深く踏み跡を探すと伐採作業道に降りたって下山することも可能です。(一応立ち入り禁止ではありますが。)

    両崖山 御嶽神社
 
    雷電山頂上

一方縦走コースは小谷山(こややま)、雷電山とたどってから一気に下山にかかります。落ち葉で滑りやすい急坂なので油断はできません。
尾根筋をそのまま下山すると江川町に降り立つことになりますので駐車地が遠くなります。途中の分岐を右に下れば雷電神社に降りられます。ひょっこり雷電神社に飛び出したらあとはのんびり駐車地まで住宅地の中を戻るだけ。
【便利帳】 トイレ:なし
コンビニ:昭和通り