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雷電山(223.2m)

新たにハイキングコースとして整備された周回コース

     

             頂上 雷電神社奥社

    安蘇、足尾の山々
     両崖山頂上

【日程】 1998年2月1日
2005年1月29日
2009年11月23日
2021年12月11日(こちら)
【山域】 安蘇(足利)
【天候】 快晴、薄曇り
【地図】 1/25000足利北部
【アクセス】 (1)足利市本城1丁目の足利高校が先ず目安になります。市街地から昭和通りを北進すると山が迫ってきます。山に突き当たる手前の公園脇で左折します。足利高校の北側に青木病院がありますが、その手前から、あるいは先から、どちらからでも病院の裏の雷電神社に登れます。雷電神社がこのコースのスタート点です。
(2)山沿いに回り込むと巌華園、溜池がありその先に自治会館がありますのでそこを左折、ゴミ最終処分場を過ぎて林道を上ります。
【駐車地】 (1)雷電神社は車止めがあり車では行けません。付近は住宅地で駐車地もありません。近くの総合運動公園に置くのが安心です。歩くのがいやならさらに奥まで入れば路肩に停められないこともありませんがちょっと近所に迷惑かな。
(2)路肩に駐車。(写真)
【コース】 (1)雷電神社−雷電山−関東ふれあいの道−両崖山−展望テラス−本城1丁目
(2)稜線−雷電山−関東ふれあいの道−両崖山−念仏像−駐車地
行程約2時間 初心者向き

【メモ】
市内を流れる袋川から頂上を望む(右のピーク) 左奥は両崖山 ともに市街地に隣接

2005−1−25
立派な雷電神社:

雷電神社
青木病院の手前の道を上がると車止めがあります。付近に空き地がありましたのでここに駐車しました。私有地ですので下山後お話ししたところ了解して頂きました。ただ、いらぬ気遣いをしないためにも総合運動公園あたり駐車するべきでした。
歩きなら青木病院の先に参道がありますのでそちらから登ることになります。
雷電神社は立派な社殿と神楽殿があり今も例祭がとりおこなわれています。
コースは神社の裏手からスタートします。ゆったり登るのはほんの最初だけ、いきなり階段が始まり一本調子の急登となります。無理矢理開いた道らしく、造っているうちに荒れてしまった感があります。真新しい道なのにすでに松枯れにやられたアカマツの倒木が道を塞いでいます。周囲の植生はアカマツやコナラなどの陽樹から常緑広葉樹に切り替わりつつあり、低木はすべてヒサカキで占められています。コナラやクヌギの雑木林を見慣れた眼にはちょっと異な景観です。

足利市街を見下ろす頂上:
小尾根に飛び出すと急登から解放され、左に折れればほどなく大きな石造りの鳥居と小さな石祠のある頂上です。石祠と鳥居が全然釣り合いがとれてないところを見ると以前はもう少し大きな社殿でもあったのでしょうか。
足下は足利北部の市街地で、その市街地の先には大坊山の山群が対峙しています。また左手には安蘇山塊の南東辺の山々が見渡せます。
尾根通しの道はすっかり整備されて、前回の藪こぎの印象が強かったせいでなんとも拍子抜けのするコースでした。でもこの山域特有の堅い岩質の露岩尾根は気持ちよく歩けます。少ないながら歩く人もいるらしく靴の跡も認められました。
雷電山山を1番山として、2番山は展望峰です。意外に両崖山が鋭峰に見えます。3番山はベンチのある休憩地で一息入れるには距離的にもちょうどよいかもしれません。この3番山の先では右下に車道が見下ろせます。これは月谷と大岩を結ぶ山越えの道で、林道というより交通を円滑にするためらしく、高速道トンネル工事を見据えているようです。鞍部でこの車道に向けて右に分岐する道が降りていきますが、ちょうどその少し先にはカタクリ群生地があります。かなりの群落ですから花の時期ならばちょっと寄り道することをお勧めします。群生地からは戻らずに直接尾根道に出ることもできます。
そして最後の急登で4番山、ここで関東ふれあいの道に合します。

いつもの尾根道で両崖山まで:
楽しい露岩の尾根
この合流点には立派すぎる案内標識が建てられていました。雷電神社方向をしっかり指し示しています。
ここで左にコースを取り、両崖山まではいつもの露岩の快適な展望尾根となります。ここまでは会う人もまったくなかったのですが、ここからは行き交うハイカーも多くなります。この時期、雪を嫌うハイカーには恰好のコースなのかもしれません。
両崖山に登り着くと、織姫山からここまで往復するハイカーも多いためいっそうにぎやかになります。市民の散歩コース、トレーニングコースでもあり、ハイキングスタイルの皆さんの他にもスニーカーで毎日登る皆さんやランニングシューズで駆け上がる皆さんなどとりどりです。
ハイキングコースはこのまま露岩とアカマツの道で織姫山まで続きますが、周回するため両崖山からわずかに下った展望テラス前で左に折れて下山にかかりました。この分岐には「本城1丁目」方向の標識があります。以前、山の案内標識に丁目というのもいかにも市街地に隣接するハイキングコースだと珍しがっていた友人がいました。たしかに街の中の案内板のようです。

爽快な岩場:
下山路より見上げる岩場
下り始めてすぐ右手に大岩が現れます。両崖山の名前の由来と推察できる大岩です。(ただ、両崖は山城であったことから要害からきたことは疑いなく、この大岩が両崖山の名前にどれほど影響があったのかは山好きの推量に過ぎません。)
この岩に登れば気分爽快、岩棚に腰掛けてしばし展望を愉しみました。(立ち入り危険の看板があります。気をつけて。)
大岩から戻り、わずか下って尾根上の道となったら今度は尾根から左に折れ、放棄された杉林の中を擬木の階段で一気に下って、やがて小さな堰堤が現れると程なく人家の脇に下り立つことができます。

全山ヤブコウジが多く、赤い実のなる初冬はきれいなはずです。
せっかくこんな立派なコースを造ってしまったのですからもっと歩かれないともったいない気もします。このままではまた藪に包まれることになって、お金の無駄使いになってしまいます。
足慣らしの周回コースにちょうど良いかもしれません。

2009−11−23
月谷町から山越えの道が大岩町まで通じていますのでその途中から稜線に簡単に登ることができます。
林道が高みに登って緩やかになると左手に稜線へ登る切り開きがあります。適当に車を停めてその切り開きから支尾根に登り思いの外アップダウンのある縦走路を東へたどると雷電山頂上です。
支尾根を戻り先ほどの登り口をやり過ごしてそのまま主尾根まで登ると足利ハイキングコース(織姫山〜両崖山〜大岩山〜行道山)に出ます。これまでの静かな尾根とは一変して次々とハイカーが通って行きます。秋から春まで、この尾根はやはり人気コースですね。

2021−12−11
いまだ癒えぬ山火事跡:
雷電山より大小山(中央)、大坊山(右)

雷電山と両崖山をつないで歩いてきました。
雷電山への稜線には点々と黒焦げの倒木が見られます。火元からこんなに離れているところにも飛び火していたかと思うと恐ろしい気がします。
稜線には固定ロープが張られた急傾斜などもあってそこそこ整備されてきています。とはいえ、織姫山〜両崖山〜大岩山の主稜線の賑わいが無縁のような尾根でたった一人のハイカーに出会ったのみでした。
2,3小ピークを越えて雷電山頂上に達すると東側に展望が得られます。足利市街北部の家並みの先に足利東部山塊の大坊山、大小山、駒の峰などが横たわっています。
冒頭に頂上の写真を載せましたが、以前あった石祠脇の檜はなくなっていました。落雷でもあったのでしょうか。

新装なった展望テラス:
来た尾根道を戻り主稜線に合流し尾根を南にたどって両崖山を越え、山火事の火元と言われ全焼した展望テラスまで足を延ばしました。前日のニュースで新たなテラスができたとのことで、ちょっと見てこようというわけです。
両崖山から南へ下ると空堀跡の先に真新しい板敷きのテラスができていました。以前のようなテーブルやベンチなどはなくただの板敷きです。
ここからは足利の街や関東平野が一望です。
【便利帳】 コンビニ:昭和通り
トイレ: 雷電神社にありますが、使用可能かどうか未確認。コンビニか運動公園で。
【収穫】 1998-2-1   49片 550g 久々に大収穫 (^_^; 
2021-12-11 4片 20g

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