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  殿城山 1800m

霧ヶ峰からわずかに離れた静寂峰 カヤトと笹とダケカンバ疎林がおりなす自然の模様
関西や名古屋の仕事の帰りに(一気に帰ってくるのはきついので)ちょっと寄り道したいとき、あるいは北アルプスのつもりで出かけたものの荒天に追い返されてしまったとき、そんなときに霧ヶ峰はありがたい存在です。時間が限られていてもへっちゃらで、とにかく歩いた気分にはなれます。もちろん観光客と一緒に歩く気はさらさらなく、とっておきコースの手持ちがあるのは言うまでもありません。蝶々深山を通るコースはちょっとありきたりですが、その東北側、つまり草原の縁に歩道(むしろ防火溝なのかもしれません。)が通じていることはあまり知られてはいません。観光客はもちろんハイカーもあまり見かけず、昔の霧ヶ峰はこんなだったかなと思わせる一角です。

名古屋からの帰り、快晴の青空に中央アルプスや南アルプスがくっきり、これでは寄り道しようと思うのもいたしかたありません。諏訪ICで降りて、やや渋滞気味の茅野から白樺湖、車山へと車を走らせました。11月ともなると草原もすっかり茶色になり冷たい風が吹き抜けて荒涼とした雰囲気となるはずですが、このぽかぽか陽気ですから草原全体が明るい雰囲気で、こちらもじつに軽い気分となりました。そこで、前々から気になっていた、姫木平側にちょっと離れた小振りの高みに足を伸ばしてみました。これはホントの拾いものでした。車山の喧噪がウソのような静かな展望ピークでした。
【日程】 2005年11月5日
【山域】 信州
【天候】 快晴
【地図】 霧ヶ峰
【アクセス】 諏訪ICから茅野を抜けてR152大門街道で白樺湖、車山高原
【駐車地】 車山のリフト前に数十台。
【コース】 車山リフト中腹 − 姫木平分岐 − 殿城山 (往復)
実行程約2時間
                殿城山山頂 蓼科山、八ヶ岳を望む

槍、穂高 遠望

【メモ】 快晴の岳望につい寄り道:
カヤトの広がる草原東縁の道

名古屋からの帰路、駒ヶ根あたりからは宝剣岳が左頭上にくっきり、右には南アルプスの北岳、仙丈岳、甲斐駒ヶ岳が遙かな高さで望めました。これはこのまま帰るわけにはいかんでしょう。
諏訪ICから渋滞の茅野を抜けて、白樺湖まであまりきれいとはいえない今年の紅葉を眺めながらの小一時間。
白樺湖周辺はやや遅めの紅葉でした。どうも今年の色つきが今ひとつなのは、たぶんこの秋の暑すぎた天候のせいでしょう。


霧ヶ峰のとっておきのコース:
車山のリフトは中腹までにして、早速草原の縁に向かう踏跡に入ります。マツムシソウとアザミの花柄がおびただしく立ち枯れていて、花時の光景が目に浮かびます。
一登りするとあたりの展望も開け、蓼科山、北八ヶ岳を間近に見上げることができます。少し離れて八ヶ岳全山も見通せ、さらにその右手には南アルプスがやや霞んで、なんとも贅沢な眺め。ここまではリフト周辺の喧噪も届かず、静かな霧ヶ峰を愉しむことができます。この先、ずっと草原の縁をたどって南の耳、北の耳を経て八島湿原まで続くこの道は、私たちにはとっておきのコースで、きっと、昔、ビーナスラインなどなかった頃の霧ヶ峰はこんなだったかと思わせる風光です。


気になる高み:
草原東縁から殿城山
この草原の縁から、相向かいに前々から気にかかっていた小さな高みが見えます。笹とカヤトの原にダケカンバの疎林を配してなかなか魅力的に見えます。はて、なんという山なのか。ひとすじ、カヤトの中に登山道も見えます。なにやら手招きされてる気が。(^^)
しばらくだらだらと登ると姫木平への分岐に出ます。その姫木平への切り開きの先に気になる高みはあります。
ひとまず、分岐で一休み。槍と穂高が白く輝いています。左には乗鞍岳、御岳山、右には妙高戸隠の山群、目をさらに右方向に向けると浅間山も意外な近さです。背後には蓼科山と北八ヶ岳がどでん。(^_^)
分岐から姫木平方向へはこれまでとはうって変わったダケカンバの林の中を一気に下り、その先の鞍部からまたカヤトの登り、さらに最後のわずかな急登りはダケカンバの疎林という具合に次々と植生が変わりとても楽しい道です。けっこう大下りと急な最後のツメに見えましたが、実際歩くとそれほど苦にはならず、なんなく頂上に登り着くことができます。
ダケカンバの中を歩く殿城山への道
頂上には「殿城山」の大きな山頂標識。そういう山名だったんだ。
展望はさらに広く、眼下には八ヶ岳北部の裾の森林が色づいています。振り返るとたった今登ってきたカヤトが秋の日差しにきつね色に輝いて見えます。静かでとても好ましい頂上です。しばし一人の頂上を楽しみました。
簡単に登れて、単調な霧ヶ峰のルートに珠玉のアクセントをつけるこの小さなピーク、もっともっと登られていいと思います。


山名について:
個人サイトの中には「とのしろやま」としている例もありますが、どうもそれは間違いで、「でんじょうやま」あるいは「でんじょうさん」が正しいようです。殿上山とする場合もあるようですから、「とのしろやま」では辻褄が合いません。また、お隣上田にも同名の殿城山があり、こちらは「でんじょうやま」と呼んでいます。
【便利帳】 トイレ:リフトを離れるとありません。
【収穫】(^_^; なし。
なんと、ゴミ、拾えず。いったいどうしたもんでしょう。喜べって。(^_^;
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