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浅草岳 あさくさだけ1685.4m(一等三角点)

台風崩れの雨の中を出てきた甲斐あって台風一過の誰もいない浅草岳頂上へ

天気予報と睨めっこしながら、よし出掛けるぞと決断したものの関東からの出だしは雨の中の走行となりました。それどころかトンネルを抜けると晴れるはずと踏んでいたのに越後湯沢でもまだ雨脚は強くて不安と共に越後入りすることとなりました。と、湯沢を過ぎると同時に突然きれいな虹と共に青空が顔を出しいきなりの快晴。信じる者は救われる。いえ、神さまじゃなく天気予報ですけど。
このあたりの山域の登山口駐車場ではいつもは新潟ナンバー、長岡ナンバーと同じくらい関東のナンバーをつけた車が並んでいるのが常ですが今日ばかりは関東のあの雨のために関東のナンバーは私たちだけです。そのためでしょうか、静かな浅草岳を満喫することができました。


      浅草岳頂上 一等三角点

       前岳巻道草原帯 ミツガシワ群落
【日程】 2018年7月29日
【山域】 会越
【天候】 快晴

【アクセス】 関越道小出ICから国道17号に出て北へ走り小出を抜けたところで只見線の跨線橋を渡った先の四日町交差点を右折して国道252号へ。大白川駅の先で左折して県道385へ。道なりに走ってネズモチ平駐車場まで。ネズモチ平手前の数kmはすれ違いに苦労しそうな細い車道です。対向車に注意。
【駐車地】

数十台は停められる大駐車場。
きれいなトイレが併設されています。

【コース】
駐車場 - ネズモチ平登山口 - 桜曽根合流点 - 前岳巻道 - 浅草岳 - 前岳巻道 - カヘヨノボッチ - 桜曽根広場

- ネズモチ平登山口 - 駐車場

実行程 約5.5時間  
【メモ】
ひたすら登る:

    前岳巻道から浅草岳

昔は桜曽根まで車が入れたのですが現在はネズモチ平でゲートに阻まれます。ゲート前には大駐車場があって数十台は停められます。駐車余地に四苦八苦することもなくなりました。
きれいなトイレも併設されています。
駐車場から浅草岳方面を見上げることができます。浅草岳、前岳、カヘヨノボッチがお行儀良く並んでいます。雄大な眺めではありますが、これからあんな高みまで登らなきゃならんのかと登る前から戦意を削られる眺めでもあります。
駐車場からは舗装道路を歩かされますが、それも15分ほどで登山道が分かれていよいよ山道になり、ここからは登り一方、ひたすら登ることになります。徐々に傾斜もきつくなり固定ロープも現れますが特に危険な箇所もなく頑張りさえすれば良しという感じの登りです。ちょっと退屈な登路ですが、青い実をつけたツバメオモトやいろいろな色変わりの花を見せるヤマアジサイなどをカメラに収めながら焦らず登るしかありません。
徐々に樹木の背丈が小さくなり灌木帯になるとほどなく突然明るい草原に飛び出します。前岳の巻道です。これまで展望もない樹林の中の登りでしたからなおさら明るく感じる草の拡がりです。この景観の変化は劇的です。思わず、おおっ。


    木道のある草原帯で振り返ると越後平野まで届く眺め
これが浅草岳 急いではもったいない:
なんという広さ。この広さこそが浅草岳の魅力です。行く手は頂上までずっと灌木と草原が続いています。
季節の推移が早すぎる年ですでに花期を過ぎてしまった種類も多いのですがそれでも遅めに咲くキンコウカやトキソウ、リンドウなどが咲き始めの瑞々しい花を見せてくれました。
振り返れば遠く越後平野まで一望です。
今いる草原の風光も、見上げる浅草岳や近景の守門岳の雄大さも、足元の小さな花も苦労して登って来たご褒美です。急いではもったいない。
草原の中をひとすじの木道が敷設されていて登山者にも植生にも優しい道ですが、雪のためにその木道も斜めに傾いています。さすが豪雪地帯の山です。草原の一部はまだ雪解けしたばかりで新芽も顔を出していませんでした。
巻道が尾根を越えるとまた違った景色:

     田子倉湖、会津朝日岳

しばらく草原の木道をたどった後、前岳と浅草岳との鞍部で道は尾根を越えます。今まで北側の展望だったのですが今度は南側の展望となります。
ここでまた劇的な景観が突如目の前に展開します。
越後三山、只見源流の山々、遠く尾瀬の特徴的な燧ヶ岳と至仏山、そして眼下には満々と水を湛えた田子倉湖。ここでしか見ることのできない山々を前にして折からの台風崩れの強風に吹かれて草原に立つと浅草岳の良さをしみじみ感じます。
ここからは浅草岳も目と鼻の先ですが少しだけ急な登りを頑張らなければなりません。
ひと登りで待望の浅草岳頂上、大展望が待っていました。

大展望の浅草岳頂上:

   浅草岳頂上

頂上には山名標識、一等三角点、石祠があり、360°の大展望です。
いままで見えなかった会津側の展望も広がっていて、遠く磐梯山、安達太良山も視界の内です。
六十里越からのルート、鬼ヶ面山も間近に壮絶な岩壁を纏って見えます。北を見れば人跡稀な下田山塊の山々の豪雪に磨かれた岩壁が幾重にも重なっています。
そして角田山、弥彦山の向こうには日本海に佐渡が横たわっています。


   粟ヶ岳

   下田山塊 豪雪に磨かれたスラブが豪快です


  遠く佐渡(金北山)を望む 中景は弥彦山と角田山

下山は桜曽根:
下山にはカヘヨノボッチ、桜曽根のコースをとりました。登りのコースより全体なだらかで下山には良いと判断しました。
前岳巻道でネズモチ平からの道と分かれしばらく灌木と草原のなだらかな道をくだります。このあたりは雪解け後にはヒメサユリが咲き乱れるところですが既に花期も終わって種子で膨らんだ実がついていました。
カヘヨノボッチは麓からもそれとわかる特徴的な姿をしている尾根上のコブですがすでに下山の気分になってしまったので登るのにうんざりです。
カヘヨノボッチから先は樹林の中の道でこれといって特徴的な景観もありませんが、ところどころで樹林の切れ目から浅草岳や新潟平野などを眺められる展望地もあり休憩を入れるのには最適です。
桜曽根広場に下り立つとあとは舗装道歩きです。ところがこれが思わぬ花の道で、シモツケソウ、ヤマアジサイ、トリアシショウマなどが道端を彩っていて楽しい道となりました。

浅草岳の花(クリックで拡大)  和名同定がイマイチ、間違いありそう(^_^;

 ホツツジ(登路)

 アカモノ(実)(登路)

 ノリウツギ(登路)

 オヤマリンドウ(登路)

 ヤマアジサイ(登路)

 トキソウ(稜線草原)

 キンコウカ(稜線草原)

タマガワホトトギス(林道)

  シシウド(林道)

  シモツケソウ(林道)

 メタカラコウ(林道)

 ヤマアジサイ(林道)

 トリアシショウマ(林道)

 ヨツバヒヨドリ(林道)

 ヤマブキショウマ(林道)

【便利帳】 トイレ:ネズモチ平駐車場
コンビニ:国道252号 旧広神村に2店。 その先では道の駅いりひろせに多少の飲み物などはあります。
【寄り道】 越後ゆきくら館 玉川酒造の雪蔵を見学できます。
【収穫】 26片 40g (^_^; 
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