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仙人ヶ岳(県境尾根) せんにんがたけ 662.9m

仙人ヶ岳への登路は桐生、足利から幾筋もありますが、あまり歩かれていない県境尾根から登ってみました。
アップダウンもありちょっと長丁場ですが静かな尾根歩きを楽しむことができました。

(一部は一般ハイキングコースではありません。)
【日程】 2008年3月2日
【山域】 安蘇
【地図】 1/25000足利北部、番場
【アクセス】 足利市小俣町より入小俣方面へ。桐生へ抜ける峠道へ左折。
あるいは足利市松田町から猪子トンネルを通って入小俣へ。
峠が基点。
【駐車地】
峠に数台。
【コース】 白葉峠−伐採地−一色展望台分岐−前仙人分岐−前仙人ヶ岳(往復)−仙人ヶ岳−熊の分岐−生不動
−岩切(下山地)−白葉峠
 (全行程5時間程度)

     


            仙人ヶ岳頂上

           足尾の袈裟丸山、皇海山を望む

                明るい赤松の尾根

【メモ】 いきなりの急登:
白葉峠(しろっぱとうげ)からいきなり急登です。直線登りで落ち葉が滑って登りにくく、踏み跡も消えがちで先が不安になります。
桐生の街並みを見おろす
しかし最初のピークを越すと踏み跡もはっきりしてきて、2つめのピークの先の鞍部で一旦左から作業道を併せまた細道となったあたりから歩きやすい道となります。この先も次々と桐生側から登路が合流していて足利側の登路がいくつかに限られるのとは対照的に四通八達という感じです。桐生側への下山には注意を払わないと下山地を違えることになりそうです。
この先、ときどき桐生の街並みを見おろしながら徐々に高度を上げていきます。
途中右側斜面が伐採地となり関東平野北部の展望が開けます。南に並走するように石尊山から深高山へつづく尾根が壁のように見えます。
やがて一色展望台を示す案内板のある小ピークに達し、ここで528m峰への分岐を分けます。展望台の文字に惹かれてちょっとたどってみましたがとなりのピークの先で一旦大下りして登り返さなければならないようで、大変そうなので行かずに戻りました。一色からこの一色展望台を経由してのコースがあるようです。

赤松の尾根:
一色展望台分岐の先からは雪も残るしっとりした尾根になります。赤松や落葉樹がきれいな草付きの尾根で、ときどき現れる露岩を踏みしめる気分はこのあたりの山塊の楽しみのひとつです。
まだら雪の残る落葉樹林
しばらく小さなアップダウンを繰り返してやがて仙人ヶ岳の主脈を望む展望ピークに登り着きます。
浅間山が真っ白に輝き、榛名山など西毛の山々が一望です。振り返れば南東方向には足利の山がうねうねと続いています。このコース一番の展望峰です。

ちょっと期待はずれの前仙人ヶ岳:
展望ピークから向かいの主尾根にたどり着くと東西にはっきりした尾根道があります。
ここからぜひ前仙人の頂上を踏もうと思いましたが、右に行くと仙人ヶ岳なのははっきりしているものの、しかし、案内板などなく前仙人ヶ岳が右なのか左なのかはっきりしません。右へ行って仙人ヶ岳への途中に前仙人ヶ岳ならばいいのですが、そうでないなら登らずじまいになります。ですから左に行くことにしました。急な下降で鞍部に達すると道標があり一色への下山路と前仙人ヶ岳登路を指し示していました。
前仙人ヶ岳まではけっこう距離があって往復には小一時間かかってしまいました。
前仙人ヶ岳頂上は植林地でただの通過点という雰囲気です。隣にも小ピークがあったので展望でも得られるかと思い行ってみましたがこちらも同じようでした。

マンサクの尾根:
分岐まで戻りいよいよ仙人ヶ岳への尾根歩きです。今までの静かな尾根とは一変して行き交うハイカーも多くなります。
露岩や小さな岩峰が次々と現れてこのコース一番の魅力です。林相もきれいで、マンサクもちらほら咲き始めていました。ただ、仙人ヶ岳といえばマンサクと言わますが一面マンサクの花というわけではなく、やはりこの花はこうしてぽつりぽつりと咲くのが似合うのかも知れません。
ミヤコザサが姿を見せ始めると頂上も間近です。最後の一登りで小広い仙人ヶ岳頂上。樹間ながら足尾、日光の山々が望めます。

美しい岩切への下山路:
下山にどのコースをとるか迷った末、最短の岩切への沢沿いの道をとりました。
雑木林が美しいみちで、途中マンガン抗跡や生満不動尊(生不動)などがあります。
岩切から舗装道を戻って白葉峠までの登り返しのつらかったこと。

         下山路の雑木林

            生満不動
【収穫】(^_^; 42片 170g