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千部ヶ岳 せんぶがたけ572m

日光を開山した勝道上人ゆかりの千部ヶ岳はむしろ出流観音(満願寺)の山とでも説明した方が通りがよいかも知れません。出流観音は参拝の信者(お蕎麦目当てでついでに参拝という人も中にはいらっしゃるようですが。(^_^; )で大賑わいですが、千部ヶ岳はそれくらい地味な山です。その存在も名前さえも知らない参拝客がほとんどかも知れません。
実際登ってみてもやっぱり地味な山でした。ほとんどが杉や檜の植林地で展望も限られます。ただ、全山中腹にはシャガが多く、花の季節に訪れればまた違った印象を受けるのかも知れません。
【日程】 2008年1月13日
【山域】 安蘇
【地図】 1/25000仙波
【アクセス】 国道293号あるいは東北道栃木ICより尻内経由で出流へ。
出流観音には行かずに直前で右へ。700mほど先に「出流ふれあいの森」があります。
【駐車地】 出流ふれあいの森に大駐車場。
【コース】 出流ふれあいの森−登山口−山の神−護摩壇跡−千部ヶ岳−林道−不動霊窟−登山口
 (全行程3時間程度)

     


                   千部ヶ岳頂上

【メモ】 出流ふれあいの森から護摩壇を目指す:
護摩壇跡
千部ヶ岳は出流観音とセットで登られることが多いようですが出流観音は奥の院参拝が有料ですから不信心者の山とんぼは当然カットです。
うまい具合に出流観音奥の院を通る道と並行して林道が奥深く分け入っていますのでこの林道を利用して周回することにしました。
出流観音の直前で右折してしばらく走ると「出流ふれあいの森」がありここに大きな駐車場があります。スタート点にはうってつけです。
出流ふれあいの森から車道補200mほど戻ると千部ヶ岳登山口があります。しばらくは杉や檜の植林地の中の遊歩道を登りますがあまり見所もありません。途中山の神の説明板がありますが肝心の山の神はすでに崩壊して惨めな姿をさらしています。
遊歩道はそのまま下っていきますが登山道が右に分かれますのでそちらを登ります。やがて露岩が現れその岩上が護摩壇跡、勝道上人修行の地です。ここではじめて東側の展望が開けます。三峰山方面、谷倉山方面です。
ここで埼玉からという3人のハイカーに会いましたが、前夜の雪でみなさん敬遠したのかこの日会ったのはこのグループのみでした。

日光方面の展望:
展望地から 男体山、尾出山など
護摩壇から尾根道となりますが、ここからは前夜降った雪を踏むことになりました。靴がかくれるほどのこともなくちょうど気分よく雪を蹴散らして歩ける程度でした。
すぐに右手が伐採地となって大きく展望が開けます。表日光連山が半ば雲の中からときどき顔を見せていました。向かいの尾根の特徴ある鋭峰は尾出山です。
その後はまた植林地となりほどなく千部ヶ岳頂上です。山名板がなければ通り過ぎてしまいそうな平凡な頂上です。
道はそのまま尾根通しに続いてから左に下山道となります。
しかしこのまま下ってはあまりにあっけないので「林道」を示す案内板に従って尾根通しに直進しました。
緩やかな尾根がしばらく続くと地形図にはない尾根越えの林道に降り立ちます。鹿の足跡のみのまっさらな雪道です。林道をたどると帰路とは逆の方向へかなり引っ張られてしまいます。はたしてこれでいいのか心配になったころ地図上の林道(観音入林道)と合流してやっと方向を戻し、あとははうんざりするくらいの舗道歩きの末、満願寺の裏手を通って登山口に戻りました。
【便利帳】 トイレ:出流ふれあいの森
【寄り道】 もちろん出流観音で有名な出流山満願寺。門前のお蕎麦が有名です。
【収穫】(^_^; 48片 250g