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三滝 アカヤシオを配して三段に落ちる大戸川上流の滝
三滝は旗川の上流・大戸川の奥に三段に流れ落ちるこの山域では最も大きな滝です。
アカヤシオ開花の偵察を兼ねて一巡りしてきました。
ちょうど滝を飾るように開花したアカヤシオはなかなかの風情です。スミレ、コチャルメソウ、キケマンなどの春の花も一斉に開き、野鳥の鳴き声がうるさいほどで、このあたりもこの時期はにぎやかです。
大戸川、小戸川上流域は豊かな自然林が残っていますのでルートファインディングに自信があれば稜線まで足を延ばしてみるのも楽しい山域です。

 咲き始めたアカヤシオを前景に流れ落ちる三滝

【日程】 2002年4月6日
【山域】 安蘇
【天候】
【地図】 1/25000沢入
【アクセス】 国道293号で安蘇郡田沼町へ。田沼から作原方面に(足利方面から来て)左折。
三好で左折して(左折しなくてもいずれは一緒になる。)そのまま一本道を蓬莱山を過ぎてどん詰まりまで。
途中蓬山ログビレッジ手前でY字になりますがこれは右に。
学林口で通行止めの標識がありますが、みなさん、さらに先まで車で入るようです。
四駆なら最奥の白ハゲ口まで入れますが、一応歩きに出かけるわけだし、歩行者にも迷惑ですから舗装の途切れた林道分岐(工事中林道)あたりに駐車する方が無難です。
【駐車地】 学林口に駐車場。奥の舗装の終わった地点にも駐車可能地。白ハゲ口にも駐車地。
【コース】 林道分岐−白ハゲ口−山コース分岐−タイコオロシの滝−三滝−滝見展望台−山コース
−白ハゲ口
(ファミリー向き)

【メモ】 芽吹きの始まり:
白ハゲ口一帯は見上げると標高に従ってちょうど芽吹きの始まったばかりの淡い緑から芽吹き直前の赤褐色まで段染めに色づいています。小尾根の岩場にはあちこちアカヤシオのピンクが目立ち、なんとも楽しいスタートです。
沢沿いにしばらく歩くとやがて山コース・川コースの分岐になります。健脚向き、初心者向きと区別してありますがどちらもファミリー向きの優しいルート取りで子供連れで楽しく歩けるはずです。今回は川コースから周回することに。
ニリンソウ、コチャルメソウが花開いたばかりで、これからいよいよ春、という感じです。

三滝:
やがてタイコオロシの滝。滝の音が太鼓をたたいているように響くと言われていますが、なるほど耳を澄ますとそんな感じもしないではありません。
さらに一登りで、三滝に下る分岐に出ます。右手にわずかに下りると滝壺へ。しかしここからは全貌をながめることは出来ません。
分岐まで返して急な斜面を登ると滝見展望台に出ます。アカヤシオが数本、ちょうど良い具合に展望台をとりまいています。ここから見る滝は次々と三段に落ちてなるほど三滝だと納得。沢自体がそれほど大きいわけではないので水量はそこそこですが、それでもこの地方では一番の滝です。

山コース:
展望台からちょっと登ると宝生山への分岐を右に分け、さらに小尾根を越え、あとはダラダラ下りの快適な道が白ハゲ口まで続きます。とても美しい自然林が続いて、むしろ滝も魅力ですがそれ以上にこの林を歩く気分がこのコースの最大の魅力です。
いろいろなスミレがたくさん咲き競って、じつに楽しい気分です。
【寄り道】 蓬山ログビレッジでは温泉ではありませんが蓬の湯があり、清潔で気分良く入浴できます。
地元のおばさんが作ったおいしい手打ち蕎麦が食べられます。地元野菜などもいかがでしょうか。
【便利帳】

トイレ:蓬山ログビレッジ、蓬莱山、学林口、白ハゲ口と要所要所にあります。きれいなトイレなら蓬山ログビレッジで。
コンビニ:田沼町の作原方面に来る道沿いが最後