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  霧ヶ峰 

意外や意外、静かな花の山でした 
 

観光地の周辺の山々というのは静かに歩きたい向きには穴場です。ちょっとコースを工夫すればハイカーに敬遠されたせいで会う人もなく、意外に静かな山を楽しむことができます。。
霧ヶ峰もそんな乱開発の行き着く先の典型的な姿をさらしていますが、なんの、北の縁をぐるっと回り込むコースは通る人とてなく、昔はこんなだったかなぁとしみじみ歩くにはもってこい。
唐松岳のつもりが大雨に阻まれ撤退、温泉に沈没して翌朝帰りがけにふらっと回ったのが大当たり、秋の花が咲き乱れて大満足の信州旅となりました。

【日程】 2003年9月1日
【山域】 信州
【地図】
【アクセス】 茅野、白樺湖から車山直下の駐車場まで迷いようもなし。
【駐車地】 車山リフト前
【コース】 リフト終点 - 車山−車山乗越 −草原北縁 −南の耳 −蝶々深山 −車山乗越 −リフト終点 −作業道
−駐車場
実行程約3時間 初心者向き

               マツムシソウ

          メインルートより南の耳

   マツムシソウとクジャクチョウ

【メモ】 前日は唐松で豪雨に散々:
唐松岳のつもりで出かけてきたものの豪雨に見舞われ八方池で撤退と相成りました。
白馬の土産物屋で買った温泉案内の記事を見ながら値段第一で美麻村ぽかぽかランドに宿をとりました。これが拾いモノの宿で、温泉よし、食事よし、それになんと言っても従業員の心遣いよし、すっかり気に入ってしまいました。日帰り立ち寄り温泉でもありますから、山の帰路に汗を流すのもいいかもしれません。

雨雲を避けて一路南へ:
秋の花乱舞
翌朝は眩しい光が降り注ぐ中、宿を出ましたが、後立山方面は暗い雲の中で、一向に上がる気配はありません。予報でも長野県北部は一日雨とのこと。これは南に退避するしかありません。ということで、霧ヶ峰散策でもして帰ろうということになりました。
高速道路の威力、あっという間に霧ヶ峰、車山のリフト終点に下り立つと、そこはもう大展望。なんてラクチンなんでしょう。

静かな草原は秋の花乱舞:
コウリンカ
車山から車山乗越まで一気に駆け下り、そこからメインのルートを避けて草原の縁を回り込む道に入りました。静かそのもの。秋の花が咲き乱れていました。とりわけトリカブトとマツムシソウは見事で、ここまでやって来るハイカーがほとんどいないのがもったいないくらいです。
たいした登りもないままのんびり花を楽しんでいるうちに南の耳。ちょっと珍しい山名です。ここからの展望も霧ヶ峰全体を北から俯瞰する位置にあり素晴らしいの一語です。ここから仲間はさらに草原の縁の尾根をたどって八島湿原まで行くことになり、私一人、クルマを回収に戻りました。
わずかに戻った地点から蝶々深山目指してショートカットの道をたどり(出口で気付きましたが、このルートは現在は遮断されています。)、メインルートに出てからわずかな登りで蝶々深山頂上となります。やたら広い頂上で仰々しい山頂標識の割にはただの通過点という感じです。
雲湧く 蝶々深山・物見石中間点
蝶々深山から車山湿原の縁をかすめてリフト山頂駅まではあっという間。あたりはマツムシソウが満開でした。このままリフトで下山するのもつまらないので作業道をぐるり遠回りしてみました。昔、娘たちが小さい頃に家族でたどったことのある道ですが、その時に写真を撮ったズミの木がそのままだったのにはいささかしんみり。
ただ、この作業道は昔のような歩道ではなく、砂利の作業道なので、歩くにはどうも向いていません。駐車場に着いた頃には足がすっかり疲れてしまいました。
【便利帳】 トイレ:リフト駅周辺