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  行道峠  ぎょうどうとうげ

古くは往来のあった峠道 以前は密藪に阻まれていましたが藪も薄くなって通れるようになりました

今でこそ車道のある馬打峠が月谷と松田を結ぶ峠道となっていますが、かつては行道峠も往来があったと聞きます。
以前、笹の密藪の中に古道の峠とおぼしき道跡を見つけましたが、藪がひどく通過を諦めたことがありました。以来、ずっと気に掛かっていましたが、藪の突破をしてでも歩いてみようと出掛けました。
【日程】 2007年1月4日
2011年1月4日
【山域】 安蘇
【天候】 晴れ
【アクセス】 足利市街から北へ走って月谷町へ。月谷町最奥が浄因寺。
【駐車地】 車道の終点に駐車場。
20台程度。
傾斜しているのでサイドブレーキを確実に。
【コース】 駐車場 − 浄因寺 − 寝釈迦 − 仏法僧峠 − 石尊山見晴台 − 仏法僧峠 − 434mピーク − 行道峠
− 林道 − 駐車場
約1.5時間 一般向き
            落ち葉に埋もれた行道峠

        寝釈迦 月谷の里を見下ろす

石尊山見晴台より赤城、袈裟丸山、石尊山、深高山仙人ヶ岳

【メモ】 (2007年1月4日)
参道には無数の石仏:

浄因寺境内 清心亭と鐘つき堂、大銀杏
月谷の道を走るとまだ人家のあるうちから右に左に石仏が目立ちます。山中に入るとそれはさらに多くなり、駐車地から参道の階段を歩き始めると左右に数え切れないほどの石仏が斜面にへばりついているのを見ることが出来ます。全山でその数3万とも4万とも言われていますが、どう数えたのか。(^_^;
山門をくぐり階段を上りきると行道山浄因寺です。境内は三方を岩壁に囲まれた谷底ですが南に開けているので実際の地形より開放的な感じがします。
ハイキングコースは右手の階段を上り寺の裏手に回り込みます。途中から境内全体を望むことができ、茶室清心亭と松を配した岩壁が一幅の絵のようです。
秋には大銀杏が色づき、冬には雪をまとい、絶好の撮影ポイントとなっています。
このあたりはヤブツバキが多く、花期には清楚な紅い花を楽しめます。またその先にはシャガ群落があり、さらに登るとイワギボウシも見られます。それぞれ、開花期に訪れたいものです

かわいい寝釈迦:
一登りで尾根に取り付き、ここからコースは右に小尾根を登るのですが、左手の小高い展望地に寝釈迦がありますので小休止したいところです。ほんの数十cmほどのかわいい寝釈迦です。ベンチもあり月谷の里や大小山方面の展望が開けています。
北側に数本、アカヤシオの大木があり4月の花期にはあたりを鮮やかに彩ります。

大展望の石尊山展望台:
袈裟丸山、皇海山、庚申山 近景は足利の標高1位、2位、左端に仙人ヶ岳、右端に赤雪山
寝釈迦から主尾根までは歩きやすい道を一登り、登り着いた峠が仏法僧峠です。峠と言ってもその先に道が下っていくわけではなくただの鞍部です。ここにも春にはアカヤシオが咲きます。
左に尾根道をとってさらに一登りで石尊山展望台、一気に大展望が広がります。
西から遠景に浅間山、榛名山、赤城山、袈裟丸山、皇海山、庚申山、錫が岳、日光白根山、男体山、女峰山。中景に吾妻山、鳴神山、残間山、三境山、根本山、丸岩岳、熊鷹山。
振り返って東には大小山や三毳山、岩船山、大平山。くっきり晴れれば筑波山も望めるはずですが、あいにく南東方向は靄って遠望はききませんでした。
また、残念ながら南方向の秩父や富士山、北東方向の安蘇山塊東部は樹木に阻まれて展望は得られません。
ベンチや四阿がありますのでゆっくりコーヒーを沸かして、しばし雄大な岳望を楽しみました。

ちなみにこのピークは石尊山見晴台と呼ばれていて、向かいの石尊山を見晴らす展望台です。石尊山をこのピークの呼称としている向きもありますが、石尊山は向こう側、こちらはあくまで見晴台です。こっちの方が立派なのに、ちょっとかわいそうですね。(^_^;
また、行道山は浄因寺の山号で、それにちなんでこの一帯の山の総称としてもそう呼んでいるようです。一ピークとして行道山という山名はありません。

行道峠までの道:
434mピーク

仏法僧峠まで戻り、尾根通しの踏み跡をたどって行道峠へ向けて登るとすぐに434mピークとなります。石が折り重なった石祠の跡がありますが、雑木に被われた通過点という感じです。
この尾根はだいたい左(西)斜面は落葉樹林、右(東)斜面はスギ、ヒノキの植林地となっています。ですから木の間越しに北西側の松田の里や石尊山、足尾連山などが見え、靴がすっぽり埋まるほどに積もった落ち葉を踏んで歩く気分はなかなかけっこうなものです。ただし、麓の射撃場の銃声が耳障りで、コース自体は歩く人もなく静かなのですがあまり山に来た気分にはなれません。
わずかな距離平坦尾根が続きますが、すぐに逆落としの下降となります。落ち葉が多くとても滑りやすいのでヒノキの幹につかまりながらの下降となります。ここは逆コースですとかなり汗を絞られるかも知れません。

行道峠:
平坦になるとすぐに道の両側がアズマネザサの藪となります。
数年前、行道峠を歩いてみようと来たときには猛烈な藪の中に道跡らしい凹みを見つけはしたのですが、とても
シャガに埋め尽くされた密やかな行道峠道 
歩ける状態ではないと判断して諦めました。それ以来気に掛かって、今回は藪を突いてでも歩いてみようと思って来たのですが、なんと峠の古道をびっしりと埋めていた藪は切り払われていました。全体、笹藪そのものがかなり薄くなっていて全盛を越えてすっかり勢いがなくなっている感じです。
小さな手造りの標識があり、左に不入、右に行道山を指し示しています。特に不入へ下る道は藪が続いている中を刈り払いしてあり、たぶんこちらから刈り払いをしてきたものと推察しました。

古道らしい雰囲気:
不入方向へも足を延ばしたい気もしますが、駐車地に戻らなければなりませんので浄因寺方向へ右に下りました。
数年前は密藪で諦めたのですが、通れるようになって初めて解ったのはじつはその藪もほんの数m幅しかなかったようです。すぐにはっきりした古道が現れました。よく踏まれた道らしく、往来がなくなってかなりの年月を経ているというのに道形がまったく崩れていません。
びっしりとシャガが林床を埋め尽くしています。花時に訪れたら壮観でしょう。
かつて二つの谷を結んで村人たちがどんな所用で行き来したのか想ってみるのも楽しいですね。私の子供の頃には山向こうから来るお嫁さんというのはごく普通でしたので、ここもきっと嫁入りとか親戚を訪れるとかそんな行き来があったのでしょうか。
10分ほどで古い林道に飛び出します。逆コースではこの入山点は見つからないかも知れません。
林道をだらだらと下っていくと名草巨石群から来たハイキングコースと合流し、さらにしばらく歩くと駐車場下の車道に出ます。

(2011年1月4日)
前回歩いたときよりさらに踏み跡がしっかりしていました。けっこう歩くハイカーも出てきたようです。もう踏み跡と言うより登山道と言っていいかもしれません。
しかし、前回歩いたときに刈り払いされていた峠付近は数年を経てまたアズマネザサに覆われる過程にあるようです。
【便利帳】 トイレ:駐車場が手前の月谷の人家がつきるところにもあり、ここにトイレがあります。
コンビニ:市街地のはずれ、江川町に。
【収穫】(^_^; 2007-1-4 32片 120g
2011-1-4 30片  70g
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