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  行道山西尾根  ぎょうどうさん

行道山仏法僧峠北のピークから西に岩尾根が延びていてその岩棚から爽快な展望が

行道山の石尊山見晴台から北西方向に岩場のある赤松と落葉樹の尾根を見下ろすことができます。地形図にあるとおり急峻な岩場を落としてちょっと気になる存在です。
行道山浄因寺から登ってきて尾根にたどり着いたところが仏法僧峠、そこから北へ微かな道跡を登って最初のピークから西に尾根筋をたどるとその尾根となります。
少々藪がうるさいですがほんの微かな尾根道の痕跡が残っていてどうにかその岩場の上に立つことができます。想像していたとおりの小気味よい岩棚で大きな展望が得られました。

(一般ハイキングコースではありません。)

【日程】 2008年12月7日
【山域】 安蘇
【天候】 快晴
【アクセス】 足利市街から北へ走って月谷町へ。月谷町最奥が浄因寺。
【駐車地】 車道の終点に20台ほどの駐車場。
【コース】 駐車場 − 浄因寺 − 寝釈迦 − 仏法僧峠 − 434mピーク−岩棚(往復)−石尊山見晴台(往復)
約2時間 一般向き
            赤松と露岩の尾根

        富士山遠望

             隣の野山から見た岩場

【メモ】 前々から気になっていた尾根:
日光白根山 手前に赤雪山
行道山の石尊山見晴台はその名のように相対する石尊山の好展望台ですが、それだけではなく安蘇山塊、足尾山塊、日光、さらには赤城、榛名、浅間など上州をとりまく山々の絶好の展望台でもあります。
足繁くこの高みに登ってはそれらを眺めて楽しんでいますが、すぐ足下に赤松を配してなかなか魅力的な露岩の尾根がいつも気になっていました。2箇所ほど岩場があって、あの岩棚に立ったらさぞや爽快だろうなと思っていました。
道があるとも思えないもののたかだか里山ですからガサゴソやれば行けなくもなさそうです。

仏法僧峠からその尾根歩きはスタート:
行道山とは浄因寺の山号でもありまた一帯の山の総称でもあります。行道山という山頂はなく最高峰は石尊山見晴台、つまりは単なる隣の山の見晴台というちょっと情けない名前を付けられてしまっています。
ですがその展望は雄大でこの一帯の盟主であることには変わりありません。
ほとんどのハイカーは浄因寺から石尊山見晴台を目指しますが、その時最初に尾根にたどり着くのが仏法僧峠です。良く整備された登山道は峠から左に折れて、尾根通しのわずかな距離でほどなく山頂へと登り着くのですが、尾根通しの反対方向へも微かな道跡が登っていきます。この道跡をたどって最初のピークに登り(かすかな尾根道はそのまま北へ行道峠を越え、さらに整備されたハイキングコースに合流してから馬打峠、藤阪峠を経て名草巨石群まで続いています。)そこから西に折れるとこれからたどる露岩尾根です。
露岩の上に落ち葉が積もって滑りやすく気が抜けませんが、景観は赤松、落葉樹、露岩のとりあわせが好ましく、また左右の木の間越しの展望も素晴らしく、思わぬ拾い物の感があります。とりわけ奥日光、足尾の展望は抜群です。

イノシシの大群:
道形は痕跡として残ってはいるものの最近人の歩いた様子はなく、こんな里に近い尾根でもイノシシの領分のようです。少し尾根を歩いた地点でたくさんのイノシシの鳴き声に思わず身構えてしまいました。尾根のすぐ下の斜面でビェビェと鳴いていて怖くて先へ進むことができません。姿は見せませんでしたが鳴き声からしてかなりの頭数です。しばらく行き過ぎるのを待ちましたが、どうやら移動している群れではなくその場所が彼らの居場所のようで、一向に過ぎ去る気配はありません。仕方ないので鋭く指笛を何度も吹いてみたところ鳴き声は止みました。声を潜めているのか去っていったのかはわかりませんがこちらの存在を知らせたのだから遭遇することもないだろうと思って先へ歩きました。

ピークからの展望と岩棚の展望:
袈裟丸山 皇海山
大下りしてから鋭いピークに登り返すと北側が断崖となっています。下を覗くと足がすくむほどの岩場です。
眼下に射撃場があってその射撃音がここまで届いてきます。しかしそれも気にならないくらい大きな展望が広がっていて、とりわけ真っ白な日光白根が印象的です。
尾根はさらに大下りして続いていますが、とりあえずここまでにして目的の岩場を探してみました。
地形図を頼りにピークの南側に降りましたが、あたりはとにかく山椒の木が多くて枝を払うとアイタタタの連続です。服の上から腕や足がひっかき傷だらけです。
岩が多くなってきたところで西(山頂から右)へちょっとトラバースすると岩棚の上に出ました。足下から切れ落ちていてお尻がムズムズして落ち着きませんが眺めは爽快です。見上げると石尊山見晴台が頭上に大きく横たわっています。ここから見上げると低山に似合わない大きさです。
しばし展望を楽しんでから仏法僧峠まで戻りさらに見晴台まで登ってもう一度大きな展望を楽しみました。

穂高連峰まで届く遠望:
頂上からの展望はじつに雄大です。岩尾根から見た山々の他に西上州や八ヶ岳、さらになんと北アルプスの穂高連峰まで見えました。
群馬県庁や前橋、桐生などの街並みの向こうに横たわる浅間山も圧巻でした。
浅間山 左奥に穂高岳 右手前に浅間隠山
          穂高連峰遠望 前穂 奥穂 涸沢岳 北穂

【便利帳】 トイレ:駐車場が手前の月谷の人家がつきるところにもあり、ここにトイレがあります。
コンビニ:市街地のはずれ、江川町に。
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